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悪魔の墓場
(原題:LET SLEEPING CORPSES LIE)
1974年イタリア・スペイン合作映画

 
まず最初に、語り尽くされた部分ですが、この作品の基本情報を書いておきます。
 
【1.ジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の亜流作品である】
【2.日本では「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」が劇場公開されず、「ゾンビ」より先にこの「悪魔の墓場」が劇場公開されたため、一時は近代ゾンビの元祖と勘違いされていた】
【3.日本公開時はウォーホールの「悪魔のはらわた」、トビー・フーパーの「悪魔のいけにえ」と共に悪魔三部作として宣伝された(もちろん3作とも無関係な作品】
【4.後半に登場する頭部包帯&腹部縫合痕のゾンビがいい味出してる】
 
以上が基本情報。
 
イタリア・スペイン合作という事で、最初はルチオ・フルチ系のスプラッターをイメージしていました。
舞台は南国?ニューヨーク?と思ってたら予想に反してイギリス。
ロンドンタクシーや二階建てバスが走る都市部から始まり、スタイリッシュな映像と音楽に乗せて舞台は田園風景が広がる郊外へ移動。
古城のような建物や古めかしい街並みからはイギリス製ゴシックホラーのような重厚なイメージが漂います。
 
お話は、その田園の中の一軒の農場が、新型の害虫駆除マシーンを稼動させた事により、周辺の遺体を甦らせてしまった事から始まる騒動を描いています。
世界規模の惨事となるロメロゾンビとは違い、主人公の周辺のみに起こった死人蘇生事件という点がまた往年の怪奇映画的な雰囲気を高めているように思えます。
しかしゴシックホラーと明らかに違うのは、やはりマカロニゾンビ映画の流れを汲む残酷描写。
後の「ゾンビ」などと比べれば若干大人しい描写に見えるかもしれませんが、ネタ元の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」と比べたら遥かにきわどいグロ描写が満載。
内臓を引きずり出し、それを貪り食うゾンビの姿は、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」よりも「ゾンビ」に近いです。
またイタリアらしいのは、そのえげつなさ。
女性のブラウスを引き裂き、露わになった乳房を握り潰して引き千切る。。。
何でそこまでやるかな…と若干引かせるのがイタリアゾンビの真骨頂ですね。
 
「ゾンビ」ほどのアクションシーンは無いが「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」よりはリズミカル。
イタリアの血が入っているのにイタリアンホラーであることを忘れる(グロシーンで思い出すけど)。
亜流作品でありながら独自性もある。正直、予想外に楽しめると思います。
 
しかし「悪魔のはらわた」も「悪魔のいけにえ」もひどい邦題ですが、「悪魔の墓場」って。。。
墓地なんて一瞬しか出てこないし。
おまけに無関係の作品に似たタイトルを冠してシリーズ化してしまうとは。
日本の配給会社の逞しい商魂にはいつも度肝を抜かれますねえ。

自分が初めてこの作品を見たのはもう大昔、にっかつビデオのVHSでした。
透明のプラケースに入ったパッケージが懐かしいなあ。

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ゾンバイオ 死霊のしたたり
(原題:RE ANIMATOR)
アメリカ1985年度作品
 

 
80年代のホラー映画ブームを牽引したエンパイアピクチャーズ一番の傑作です。
原作はH・P・ラブクラフトの「死体蘇生人ハーバート・ウエスト」。 
この作品が製作された1985年当時、その残酷描写とブラックユーモアが大きな話題を呼びました。
日本での劇場公開が決まる前から様々な雑誌で「リ・アニメーター」という原題で紹介されるほど。
しかしなかなか日本公開が決まらず多くのホラーファンをヤキモキさせました。
日本で見る事はできないのか…と諦めかけた1987年、製作から2年も経ってようやく日本公開が決定。
おかしな邦題に呆れましたが、念願叶って見れるという事で公開と同時に劇場へ駆け込みました。
 
死体を生き返らす薬を発明した天才医学生ハーバート・ウエストが主人公。
死体は生き返らせたところで言う事を聞くわけも無く、医大の中で大暴れ。
生き返った死体は学長を殺してしまうが、ハーバート・ウエストは死んだばかりの学長の遺体にも薬を投与。
生き返った学長は研究室に監禁されてしまう。
その様子を見ていた教授はハーバート・ウエストの研究を横取りしようと企む。
しかしハーバート・ウエストは教授の首をスコップで切断して殺害。
首と体別々に薬を投与すると何とそれぞれが別々に生き返ってしまう。
この教授ゾンビが曲者で、ここから色々なトラブルが連鎖的に起こって修羅場となっていきます。
 
この作品のハチャメチャなパワーはすごいです。
制作陣の悪乗りも激しく、サム・ライミの「死霊のはらわた」と良い勝負。
内臓もぐっちゃぐっちゃ飛び出すしグロ描写もたっぷり。
ブラックユーモアもたっぷりで笑いながら見れます。
 
B級映画ですがメジャースタジオのA級作品には絶対マネ出来ない強烈な作品。
ホラーファンなら是非一度挑戦してみてください。

【2013年4月追記】
Blu-rayが発売にされました!
HDリマスターとしてはゴミがやや多いのが気になりましたが、Blu-rayソフトの情報量によって高品質な映像が楽しめます。
 
 

28週後…
(原題:28 Weeks Later)
2007年イギリス映画



生き残った人々は軍に制圧されたロンドンの一角に安全地帯を築き、軍の管理下で下の生活を取り戻そうとしている。
しかしその中に感染者が紛れ込み、内部がパニックに陥ると、軍は収容された健全な人間も含めて全て殲滅しようとする。
そんな軍に反旗を翻した兵隊と共に脱出した一部の収容者たちは安全地帯から逃げ出し、感染者が潜む廃墟のロンドン市内を彷徨う。。。
 
前作も面白かったですが、この2作目ではさらにパワーアップ。
猛烈なスピード感で押し切ってます。
冒頭からゾンビ(風の感染者)たちはロバート・カーライルを追いかけて猛ダッシュ!こわすぎる…。
 
流血量や飛び散る肉片の量も前作から大幅増量で派手になってます。
ヘリコプターのローターでゾンビ(風の感染者)たちを切り刻んだのには思わず笑ってしまいました~。

映像も大幅にスケールアップしており、ロンドン市外の爆破シーンなども見所です。
凄まじいパワーとスピード感は、今回は製作総指揮に回ったとはいえ、やはりダニー・ボイルの息がかかってるだけのことはありますね~。

  

28日後…
(原題:28 Days Later)
2002年イギリス映画



研究所で飼育されていたチンパンジーが動物愛護団体により持ち出され、外に放されてしまう。
しかしそのチンパンジーはレイジウイルスと呼ばれる細菌に感染していた…。
それから28日後、ロンドンの病院で一人、バイク事故による長い昏睡から目覚めた男。
しかし病院内に人の気配は無い。
病院から外へ出ると街中にはゴミが散乱しておりゴーストタウンのようになっている。
ふと見つけた教会に入ると、凶暴化した人間が襲い掛かってきた。。。
 
レイジウイルスに感染した人間は凶暴化して健常者に襲い掛かるのですが、その姿はまるでゾンビのよう。
おまけに足が速い。
「バタリアン」のゾンビも走ってましたが、足の速さで言ったらレイジウイルス感染者達の勝ち。
怖すぎます。。。
 
個人的にヨーロッパ映画特有のゆったりした感じが苦手なんですが、イギリス映画でありながらこの「28日後…」にはそんな印象は皆無。
さすが「トレインスポッティング」「スラムドッグ・ミリオネア」のダニーボイル監督。
最初からグイグイ引き込まれてしまいました。
 
とはいえ、やはりアメリカ映画にはない湿っぽさがあり、それが独特の重苦しさと終末感を生み出しています。
 
  

悪魔の毒々パーティ
(原題:DANCE OF THE DEAD)
2008年アメリカ映画

 
タイトルを見ると古のトロマ映画のようですが全く関係ありません。
「悪魔の毒々モンスター」のような下品でテキトーな悪ふざけ映画ではなく、ちゃんと作られた青春ゾンビコメディ。
原子力発電所がある街を舞台にゾンビと戦う高校生達を描いています。
無名スタッフ&キャストで作られた低予算作品ながら、細部まで作りこまれていて充分楽しめます。
個人的には初期の「バタリアン」シリーズに似た雰囲気を感じました。
 
卒業パーティの夜、墓場でふざけていた地元の高校生が甦ったゾンビに襲われる。
無我夢中で墓地から逃げ出すが、街はあっという間にゾンビたちが占拠。
街を修羅場に変えたゾンビ軍団はプロム会場にもなだれ込み、高校生や教師をゾンビに変えてしまう。
生き残った高校生達は仲間を救出するため、プロム会場へと乗り込んで行く。
 
この作品のポイントは学園コメディの中にゾンビを放り込んだところ。
導入部分は80~90年代風のゆる~い青春もの。
そんな青春コメディの出演者達が、突如墓場から現れたゾンビの首を飛ばし始める…って所が笑いのツボですね。
ちなみにゾンビのタイプは俊足型とノロノロ型の2タイプが出てきます。
この辺のテキトーな感じはいかにもB級作品っぽいですね。
 
あと原題の通り、この映画のゾンビたちは音楽を聞かせると動きを止めてユラユラするという性質があるんです。
銃火器の無い高校生達はバンドグループの不良と協力し合い、刃物や鈍器で戦うというのも独創的ですね。
ゾンビのメイクは低予算にしては頑張っている方です。
グチャグチャなグロシーンは控え目ですが、青春コメディ要素がボヤケてしまいそうですからこの作品はこれでOKでしょう。
また墓場からボコボコと飛び出すゾンビの登場シーンはなかなか格好いいですよ!
 
お察しの通り、死体が甦った原因は原発が垂れ流す汚染物質が原因なんですが、惜しむらくはそこをサラッと流しちゃってる点でしょうか。
原発との関連が劇中でしっかり説明されていたらもっとストーリーに深みが出たかもしれませんね。
でもB級未公開作品としては充分満足の1本です。
「悪魔の毒々パーティ」や「ワイルド・オブ・ザ・デッド」のような拾い物に時々巡り会えるからこそB級ホラーはやめられません!
 


ショーン・オブ・ザ・デッド
(原題:SHAUN OF THE DEAD)
2004年イギリス映画

 
ゾンビで溢れかえったイギリスを舞台としたホラーコメディ。
 
突如死体が生き返り始めたイギリスの街を舞台に、ちょっと抜けてる男ショーンがサバイバルを繰り広げます。
仲間と共に母親と元恋人を救出しに向かいますが、徒歩でゾンビだらけの街を移動する事を余儀なくされ、一行は行きつけのパブに逃げ込みます。
限られた武器しかない状況の中、周囲を大勢のゾンビ囲まれてしまう…。
 
主演/脚本のサイモン・ペグと監督のエドガー・ライトが大のロメロ「ゾンビ」ファンという事で、ロメロファンが嬉しくなっちゃうシーンが散りばめられています。
登場するゾンビもちろん走りません。 これ重要。
青白い顔でユ~ラユラ歩く姿は間違いなくロメロゾンビ。
 
あと、実家の母親バーバラを助けに向かうとき、電話で「We are coming to get you, barbara!」と叫びます。
そう、「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」のオープニング、妹バーバラをからかう兄ジョニーの台詞「They are coming to get you, barbara.」ですね。
 
ショーンの友人デビッドの死に様は「死霊のえじき」さながらの人体解体ショー。
最後はもちろん籠城して死者の群れと対峙するというゾンビ映画の王道的展開です。
 
また音楽はロメロの「ゾンビ」から2曲使われていて、母親と元恋人の救出をシミュレーションする場面でゴブリンの「Zombie」、エンドロールの最後に北米版サントラから「The gonk」が流れます。
 
ロメロ作品以外にも、腹に開いた穴越しにショーンの顔が見えるシーンは「地獄の謝肉祭」だし、繰り返し見たらもっとパロディシーンが見つけられるかもしれません。
コメディとしてももちろんちゃんと笑えますが、ホラー映画としても立派なクオリティを保持しています。
ゾンビへの愛情とロメロへの尊敬に満ちた作品であり、ゾンビ映画としても高いクオリティにあることから、個人的にはホラーと分類しつつ高く評価しています。
ホラー映画ファン、ゾンビ映画ファンは絶対に見逃せない1本です。
 


ゾンビーノ
(原題:FIDO)
2006年カナダ映画

 
ゾンビを題材にしたコメディです。
 
1950年代、放射能を含んだ雲に覆われたことにより、死者が蘇り出した地球が舞台。
無数のゾンビ達が人間を襲い始めるが、軍隊によって人間の居住区からゾンビを追い出す事に成功。
居住区周囲にフェンスを築いて安全な生活を取り戻す。
そんな中、 ゾム・コンという企業がゾンビを飼いならす首輪を開発し、捕らえたゾンビに装着。
各家庭にペットとしてゾンビを販売している。
首輪を付けたゾンビは従順で、様々な仕事にも従事し、人に噛み付いたりもしない。
ところがこの首輪が不安定な代物で、ちょっとした衝撃で機能を停止し、突如ゾンビが凶暴化したりする。
それがトラブルを招いていく。
主人公の少年ティミーは両親との3人暮らし。
その家にも念願の使用人ゾンビがやってくる。
友達の少ないティミーは、ゾンビにファイドという名前を付けて友情を育んでいく。
しかし、一時的な首輪のトラブルにより、ゾンビの本性を現したファイドは、近所の意地悪ばあさんを食ってしまう。
これがバレてファイドと一家に危険が及ぶ事を恐れたティミーは、ゾンビ化したばあさんをスコップでメッタ打ちして倒し、遺体を埋めて隠す。
これで一件落着かと思いきや、目を放した隙にゾンビばあさんは新たな犠牲者を増やしていた。。。
 
コメディの中でもゲラゲラ爆笑するタイプではなく、ちょっとシュールでニヤニヤしちゃう可笑しさです。
同じゾンビコメディの「ショーン・オブ・ザ・デッド」は、ジョージ・A・ロメロ風の世界におかしな登場人物を放り込んだ所から笑いを生んでいました。
それに対して「ゾンビーノ」は、古き佳きアメリカのホームコメディの世界にゾンビを放り込んだ所がポイント。
陽気な50'sの雰囲気と、陰湿なゾンビのミスマッチが面白いです。
ちなみに「ショーン・オブ・ザ・デッド」のようなパロディ要素は殆どありません。
 
ゾンビ映画としては怖さやグロさは控えめではあるものの、公開時は一応年齢制限が付いていましたね。
純粋なホラー映画とは言えませんが、異質のハートウォーミングなゾンビ映画として充分楽しめました。
 


デイ・オブ・ザ・デッド
(原題:DAY OF THE DEAD)
2008年アメリカ映画



ジョージ・A・ロメロ監督の「死霊のえじき(原題:Day of the dead)」のリメイク。
監督は「13日の金曜日」の2作目と3作目のほか、ホラー映画をいくつか手掛けているスティーブ・マイナー。
「ゾンビ(原題:dawn of the dead)」のリメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」が成功したからつい期待しちゃいました。
ただ、見る前から起伏のない単調な作風のスティーブ・マイナー監督というのが不安要素ではありましたが。。。
 
見終わってみると、不安的中と言わざるを得ない内容。
スティーブ・マイナーなりに今っぽいスピーディなゾンビ映画を作ろうと努力したのは感じました。
しかし厚みとか奥行き感のないストーリーに、CG丸出しのCGが拍車をかけて薄っぺらい印象。
残念ながら「ドーン・オブ・ザ・デッド」には遠く及ばないですね。
 
またリメイクといいながら、ジョージ・A・ロメロ監督のオリジナルとの共通点は極めて少ないです。
軍人が出てくる事と、一部登場人物の名前が一緒なのと、ミサイルの発射台が出る事と、知能のあるゾンビが出てくるくらいかな。
ちなみに頭のいいゾンビは、バブちゃんほどしっかりしたキャラクター描写がないので印象派薄いです。
 
細部にオリジナルの設定を活かしてても、映画そのものにオリジナルの精神が息衝いていない。
はっきりいってリメイクした意味が見出せません。
いや、これは最早リメイクではないですね。
これならいっその事、完全なオリジナルストーリーとして作れば良かったのに。
あの名作のリメイクなんて、自ら十字架を背負うようなものですもんね。
 
最初から全否定しましたが、一応軽くストーリーを書きます。
山岳地帯の小さな町に風邪のような伝染病が発生。
感染した人間は突如凶暴化して人を襲って食い始め、また噛まれた人間にも病気が伝染し同じように人を襲い始める。
そんなパニックに陥った町を、この町出身の女性の伍長サラたち軍隊が閉鎖する。
サラは軍用車で部下と共に実家の様子を見に町へと向かう。
実家では母親が感染症状を示して寝込んでいたため、弟とその彼女と共に母を連れて病院へと向かう。
待合室で診察の順番を待っていると、感染者達が次々と健康な人たちに襲い掛かり始めた。
あっという間にゾンビで埋め尽くされた病院を脱出し、郊外にある軍の基地施設へと逃げ込む一行。
その基地は細菌兵器の研究が行われていた施設だった。。。
 
ご覧のように、ゾンビ化したのは細菌兵器のせいだったんです。
展開はもろにゾンビ版「ザ・クレイジーズ」なんですよね。
「ザ・クレイジーズ」も「死霊のえじき」も面白かったんだけど、くっつけちゃダメでしょ。
人類滅亡寸前の「死霊のえじき」に対してこのリメイク版は町の外まで逃げれば助かるというお気楽な設定。スケールちっさ!
 
またゾンビと言いながらも、死ぬ→蘇るという描写がないので感染者が狂って暴れてるようにしか見えないんです。
ゾンビ化した人間の顔が一瞬で溶けて崩れる描写などは面白かったんですが、ゾンビ映画の基本が抑えられてないのが惜しい。
 
この映画、アメリカでは劇場公開が見送られてDVDのみで発売されたそうです。
日本で言うところのVシネマみたいな感じですね。
それもこの完成度を見てしまえば納得かなぁ。
…と、酷評したところで、それでもロメロゾンビのファンは気になりますよね。
気持ちはすごくよく理解できますが、絶対に期待して見ちゃだめですよ。
期待さえしなきゃ、B級ゾンビ映画の中ではそこそこ楽しめるというレベルですから。
 
ちなみに期待どおりだったのはサラ役のミーナ・スヴァーリのかわいさだけかな。
 


セクシー・キラー リベンジ・オブ・ザ・デッド
(原題:SEXYKILLER)
2008年スペイン映画


 
この邦題からして滅茶苦茶な感じですが、映画の方もハチャメチャ。
製作国は「REC」シリーズなどと同じスペインです。
でも「REC」とは似ても似つかないPOPでおしゃれなコメディホラーです。
 
医大に通う女子大生バーバラは、学校内で教師や生徒を殺しまくる連続殺人鬼。
殺すのに大した理由も無いようで、なんとなく気に入らない、面白半分で、といったノリで被害者を増やしていきます。
切断した生首を冷蔵庫に保管、しばらく放置して腐敗しかけた所でスケルトンのバッグに入れて仮装パーティへ出掛けて行くクレイジーっぷり。
そんなバーバラが殺した被害者たちの遺体は、学校内の学生たちが解剖して検死を行います。
この検死担当の男子学生と知り合ったバーバラは、彼が行った検死解剖で遺体を切り刻んだ話を聞かされ、自分と同じシリアルキラーであると勘違い。
そして二人は勘違いしたまま恋に落ちます。
ちなみにこの検死担当の男子学生、裏では脳内の記憶を映像化する機械の開発も行っています。
運び込まれた遺体の脳が完全に死に絶える前に、この機械に掛ければ犯人が分かるかもしれない、と実験をしてみる事に。
しかし肝心の犯人に関する記憶はどの遺体にも残っていなかった。
犯人は分からずじまいだったが、何と実験を行った遺体が次々と死体がが生き返り出した!
死後間もない死体は脳が働いていたために理性のあるゾンビだったが、死後時間が経過したゾンビは「食う」という本能に支配されていた。
そして理性あるゾンビたちは生前楽しみにしていたパーティ会場へと向かうのだが、会場へ着く頃には皆食欲むき出しの完璧なゾンビになっていた。
そしてそのパーティ会場には彼らを殺した張本人バーバラもいた。。。
 
と、ストーリーだけを書くとまあ普通のB級ホラーのようですが、全く違います。
主人公バーバラはカメラ目線で視聴者に対して終始語りかけてきます。
ご丁寧に正しい殺人方法のHow toまで教えてくれたりもします。
この辺りは「フェリスはある朝突然に」のマシュー・ブロデリックを思い出しました。
また突然ミュージカル調で夢を語ったりもします。
映像に遊び心が多くて、くだらないんだけど飽きさせないのが上手い。
ちなみにセクシーなのは冒頭くらいで、全体的に露出度は高くありません。
 
あと映画をネタにした笑いも楽しかったです。
「タイタニック」のケイト・ウィンスレットを「太った女」呼ばわりする辺り、いい度胸していますね。
個人的にはゾンビ化した親友と男子学生の掛け合いが大爆笑でした。
 
バーバラ役のマカレナ・ゴメスという女優は本国のサイトを見ると有名なモデルさんのようです。
検索するときれいな写真がたくさん出てきます。
この作品でもきれいではあるんですが、ちょっと老けて見えちゃうんですよね。
はっきり言って顔つきや枯れた感じは学生に見えません。
パッケージの写真(イラスト?)は相当補正が入っていると思われ。。。
 
バーバラ姉さんが醸し出すそんな違和感が気になった以外は特に不満もなく、面白い作品でした。
ブラックな笑いのセンスも良かったし、ゾンビメイクもなかなか。
そしてファンタジー風味のエンディングも美しくて気に入りました。
 
ちなみに邦題を見るとバリバリゾンビが出てきそうですが、出番は後半部分だけです。
このタイトルは日本のソフトメーカーの罠だわな。
でも実際のストーリーを的確に現した邦題ではありますが。
 


ゾンビ・コップ
(原題:DEAD HEAT)
1988年アメリカ映画

 
死んでしまった刑事がゾンビとして蘇り、事件の真相に迫るコメディ。
リーサルウェポンのような刑事アクションとゾンビを組み合わせ、コメディで味付けしたような作品。
アクションあり、グロあり、笑いありで、B級ながらもかなり楽しめる一本です。
笑いは爆笑系ではなくクスクス系(笑)
ゾンビをネタにしたギャグは楽しいですよ。
 
ロジャーとダグの刑事コンビは、蜂の巣にされても死なない強盗犯人たちを追ううちに、製薬会社の研究所へと行き着く。
そこでは12時間だけ死体を生き返らせるという実験を研究していた。
実験室を調査していると、恐ろしい形相のゾンビが襲い掛かってきた。
もみ合ううちにロジャーは実験室の減圧室へと閉じ込められてしまう。
何者かが減圧室の計器を操作し、ロジャーは一人もがき苦しむ。
ダグはどうにか一人でゾンビを倒すが、ロジャーは減圧室で既に息絶えていた。
そこでダグはロジャーの遺体を研究室の機械へ横たえ、機械を作動させる。
するとロジャーは何事も無かったように生き返る。
しかしタイムリミットは12時間。
その間にロジャーを死に追いやった製薬会社の陰謀を暴くことが出来るのか!?
 
徐々にゾンビらしく腐敗していくロジャーの姿が見所です。
生き返った直後は顔色が悪いとダグに言われ、女性用の真っ赤な口紅を塗ってごまかしたりする辺りが笑えます。
後半は顔もボロボロながら、マシンガンを片手に敵陣へ乗り込む姿が格好いい。
敵と至近距離で向かい合い、お互いにマシンガンを乱射するシーンはゾンビならではの芸当です。
 
最期、相棒のダグまで殺されてしまい、二人揃ってゾンビとなり製薬会社に鉄槌を下します。
エンディングは下らないギャグを言い合いながら、天国へと消えていく二人の姿は軽く感動的です。
 
ロジャー役は「デンジャラス・ビューティ」や「デビル」のトリート・ウィリアムス、ダグ役はコメディアンのジョー・ビスコポ。
監督はハリウッド大作などで編集を本業としているマーク・ゴールドブラット。
特殊メイクはスティーヴ・ジョンソン。
 
好きな作品なんですが、DVD化されていないんですよねえ。
B級ならではの良さが詰まった良作だと思うんですが。。



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HN:
みっちぃ
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趣味:
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自己紹介:
アメ車が3度のメシより大好物!カマロ、ダットラ、タホ、キャバリエと乗り継いで、今はマスタングに乗っています♪アメ車好きになったのは、幼い頃、映画の中で走り回る姿に憧れて。乗ると映画の主人公気分が味わえるアメ車は、映画ファンの方に超おすすめのクルマですっ!
ちなみにこのサイトは、ホームページ「BOTIE MANIA~アメ車に乗ろう!!」の映画紹介コーナーをブログ化したものです。
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