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カリーナの林檎~チェルノブイリの森
2011年日本映画




チェルノブイリ原発事故の影響が残る2004年のベラルーシで暮らす8歳の少女、カリーナのお話。

母親は体調を崩し入院、父親は出稼ぎに行ってしまい、叔母の家に預けられたカリーナ。
しかし叔母は心を閉ざした姪っ子に冷たく当たり、カリーナは自分の居場所が見つけられない。
そんな彼女が大好きなのは、チェルノブイリの隣町で今も一人暮らしているおばあちゃん。
夏の間、カリーナはおばあちゃんの家で楽しく暮らしていた。
しかし夏が終わりに近付き、学校も始まることから叔母の家へ帰る事になった。
また憂鬱な生活に戻り、季節が冬になった頃、おばあちゃんが体調を崩して寝込んだ事を知ったカリーナ。
一人家を抜け出し、バスでおばあちゃんの住む村へと向かう。
おばあちゃんはすぐに元気になったが、今度は入院中の母親の容態が悪化してしまった。
カリーナはそんな母から、みんなが調子悪いのは、チェルノブイリにある悪魔の城(チェルノブイリ原発)から毒(放射性物質)をばら撒いているせいだ、と聞かされる。
そしてついにカリーナまでも倒れてしまい、検査の結果、既に手遅れだという事が判明する。
その後、母親は昏睡状態に陥り、死にゆく病院の友達を見たカリーナはある決意をする。
悪魔の城へ行き、毒をばら撒くのをやめさせると、一人チェルノブイリ行きのバスへと乗り込むのだった。。。

現地で集めたキャストを使い、ベラルーシで撮影された作品ながら、実は日本の映画です。
「アイコ16歳」でデビュー、以降かわいい女の子を題材に映画を撮ってきた今関あきよし監督の作品。
この監督、少女を撮るのが上手い!と言われていたのに、少女にイタズラして何度も捕まっているんですよね。
一連の事件後、あまり名前を聞かなくなってしまい、正直、この「カリーナの林檎」を知るまで存在を忘れていました。
そして久々に名前を聞くきっかけになった新作の主役が8歳の少女。。。おいおい大丈夫か?と思いましたが、そんな心配は無用でした。
変な意味ではなく、瑞々しい少女を撮る力は全く衰えていません。
汚れない純粋な心を持ったカリーナが直面する残酷な現実に胸が締め付けられます。

2004年の製作当時、日本では関心の低さから公開できず…と言う事になっていますが、事件を起こした時期と重なるんですよね。
本当の理由は分かりませんが、とにかく公開されるまで長い時間が必要でした。
そして東日本大震災、福島第一原発事故が発生した2011年、ついに日の目を見る事になります。

監督自身がチェルノブイリまで調査に行き、入念な取材のうえで製作された映画。
これが福島第一原発事故前に公開されていたら何かが違っていたでしょうか?
「たられば」の話なんてしても何も変わりませんが、今からでもこの映画を見る価値は大いにあると思います。

チェルノブイリ、福島の美しい自然を汚し、そこで暮らす人々の生活や命を奪った罪は大きい。
それを改めて痛感した作品です。

 
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アメ車が3度のメシより大好物!カマロ、ダットラ、タホ、キャバリエと乗り継いで、今はマスタングに乗っています♪アメ車好きになったのは、幼い頃、映画の中で走り回る姿に憧れて。乗ると映画の主人公気分が味わえるアメ車は、映画ファンの方に超おすすめのクルマですっ!
ちなみにこのサイトは、ホームページ「BOTIE MANIA~アメ車に乗ろう!!」の映画紹介コーナーをブログ化したものです。
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