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死刑を目前に控えた冷酷なレイプ殺人犯の心の浄化をテーマに、死刑問題に真っ向から取り組んだ社会派ドラマ。この作品を見ると、法の基で人間が人間を殺すという仕組みに違和感を感じずにはいられませんでした。ただ、これはとてもデリケートな問題で、しかも簡単に答えが出せる内容ではありませんよね。人によって考え方も全く異なるし。この映画を見ても「やはり死刑はいかんっ!」と簡単に答えが出せるものではありません。だからここに書くのはあくまでも私個人の意見で、誰に押し付ける気もございませんので。念のため。

死刑囚に安らぎを与える為に遣わされた尼僧(スーザン・サランドン)と、自分の犯した罪への後悔を口にしない囚人(ショーン・ペン)。全ての罪を告白さ せ、過ちを認め、被害者と遺族への謝罪を引き出す事で心の安らぎを与えようとします。しかし囚人は心を閉ざし、悔い改める事なく刑の執行を待つばかり。 果たして彼の心の闇を解き放つ事はできるのでしょうか。。。というのが映画の本筋です。 死刑囚ばかりではなく、死刑囚の母親や兄弟、また被害者の遺族の視点から見た死刑制度。
この制度が求めるのは”死んで謝罪する”こと。尼僧が求めたのは”心か らの真の謝罪”。謝罪の気持ち無しに、ただ法によって殺されるのは何の解決にもならないと思えました。凶悪犯は殺してしまえ!とばかりに処刑したとして も、その結果 だけで被害者、遺族は慰められるのでしょうか?心の傷は完全に癒えないとしても、囚人の口から発せられる言葉が「死刑になるんだからいいじゃん」と「すみ ませんでした」とでは、同じ死刑でも意味合いが大きく変わってくると思います。反省や改心が見られない凶悪犯罪者には、死刑相当の極刑も必要な場合もある と思います。自分がそんな凶悪犯に被害を被ったとしたら、間違いなく「あいつを死刑に!!」と言うと思います。だから絶対死刑反対!!とは言いませんし、 ここで死刑制度の是非を論じるつもりもまったくありません。ただ、犯人を殺してハイ終わり、では、根本的な問題の解決や、社会 への良い影響も無いのではないでしょうか。日本での死刑執行はいつも「本日、死刑囚△名の刑が執行されました」という事後報告。死刑囚の後悔の言葉や謝罪 の気持ちは一切公表される事はありません。クローズアップされるべき所は、”死刑にされた事”ではなく、”囚人の心の中”ではないかと考えてしまいまし た。

「デッドマンウォーキング」というのは独房を出て刑場へ歩き出すときに、看守が叫ぶ掛け声。ラスト、ベッドに縛られ、薬によって遠のく意識の中でショーン・ペンが流す涙は、人間性を取り戻した証なのでしょう。
死刑制度の是非はともあれ、この映画を見てもう一度考えてみるだけでも意義のあることだと思います。

ちなみに、尼僧役のスーザン・サランドンは監督の奥様でもあります。そしてその監督は、「ショーシャンクの空に」や「ミスティックリバー」でショーン・ペンとも共演している俳優のティム・ロビンス!!すごい人です!

 

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アメ車が3度のメシより大好物!カマロ、ダットラ、タホ、キャバリエと乗り継いで、今はマスタングに乗っています♪アメ車好きになったのは、幼い頃、映画の中で走り回る姿に憧れて。乗ると映画の主人公気分が味わえるアメ車は、映画ファンの方に超おすすめのクルマですっ!
ちなみにこのサイトは、ホームページ「BOTIE MANIA~アメ車に乗ろう!!」の映画紹介コーナーをブログ化したものです。
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