忍者ブログ
お気に入りの映画を紹介。好きな作品を見つけてもらえたら嬉しいです♪
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


マンディ・レイン 血まみれ金髪女子高生
(原題:ALL THE BOYS LOVE MANDY LANE)
2006年アメリカ映画




先に書いちゃいますけど、これは無い。
1時間半も付き合った客に対する敬意が全く感じられない幕切れに怒りすら覚えました。
アンバー・ハードが出てるという事でちゃんとした作品だと期待しすぎていたかもしれないけど、その分を差し引いてもあり得ない。

高校のアイドル、マンディ・レイン。
誰もが憧れる存在の彼女だったが、身持ちが固く、言い寄る男は皆撃沈。

ある日同級生の自宅で開かれるパーティに誘われたマンディ・レインは、彼女が親友と呼ぶ内向的な男子生徒エメットも一緒なら、という条件付で参加する。
そのパーティでエメットは、マンディを力ずくで自分のものにしようとしている男子生徒をそそのかして事故死させ、それ以来、エメットとマンディ・レインは疎遠になってしまう。

9ヵ月後、友人グループとの旅行に参加する事になったマンディ・レイン。
男女3人ずつの彼らが田舎の別荘へと到着すると、管理人ガースが出迎える。
そこに謎の殺人者が現れ、彼らを一人、また一人と殺していく。。。

犯人はエメットなんだろうな…と思ってたら案の定。
しかもかなり早い段階で明らかにしちゃいます。
早々にネタばらしするということは、きっと最後に大どんでん返しがあるのでは?と期待しますよね。
そこは期待通り、最後に大どんでん返しが用意されています。

何と、エメットとマンディはグル。
最後に生き残った友人の腹部にナイフを突き刺すマンディ。
全員を殺したところでエメットは「約束どおり、一緒に死のう」とを誘います。
しかしそれを拒んだマンディに対して銃を向けるエメット。
その時、ガースがエメットを撃ちますが、急所を外れて逆にガースが撃たれてしまいます。
マンディは負傷したエメットを滅多打ちにして殺害。
負傷したガースを助けたところで終劇。

純情なエメットを自慢の美貌でそそのかし、友人達を殺させた挙句に殺害、罪を被せて完全犯罪の完成。というオチなんでしょうか。
その割には殺しに使ったナイフは指紋べったり付けたままだし、な~んか中途半端。

作品のタッチは前半が普通の青春映画っぽくて、何となく後半とのギャップに期待していたんだけど、期待したほどの変化も無し。
全体的にホラーと言うには大人しく、サスペンスと言うにはドキドキしない。
やっぱり中途半端。

そして最大の問題は、何故マンディ・レインが友人を殺したかったのかが語られないのです。
前半のパーティの事故もその後の物語への影響も無く、どうやら単なる一つのエピソードでしかない模様。
あのシーンは必要だったのだろうか。。。

マンディの殺人に理由が無いのなら「理由はありません!」ってはっきり言ってもらえればそれはそれで怖い。
何も言わずに終わっちゃったのが本当にもったいない。
せっかく作った映画なのにどうしてこんな終わらせ方しちゃったんだろうなあ。

(予告編動画は一番画質が良かったドイツ版ですが、アメリカの映画ですので。)


PR

メイ
(原題:MAY)
2002年アメリカ映画
 

幼い頃から斜視だったため、引っ込み思案な子供時代を過ごしたメイ。
唯一の友達は母親からプレゼントされたガラスケース入りの不気味な人形だけだった。

そして大人になり動物病院で働き始めた彼女は、矯正用のコンタクトレンズを購入して斜視を克服。
自信を得たメイは密かに想いを寄せる、美しい手を持った自動車修理工の青年へとアプローチを開始する。
深い人付き合いをした事が無い為、ぎこちないながらも恋心を伝える事に成功。二人はデートを重ねる。
彼の部屋で二人が結ばれようとした直前、何を思ったかメイは彼の唇に噛み付き、出血させてしまう。
怒った彼はメイに別れを告げ、去っていってしまった。
傷心を慰めてくれた同性愛者の友人にも裏切られ、孤独に陥ったメイは、自分好みの友達を作る事を思いつく。
ハロウィンの夜、手作りの仮装衣装を纏い、クーラーボックスを引きずりながら夜の街へ繰り出したメイは、元彼や友人宅を訪問。
自分のお気に入りのパーツを集めて自宅に戻ったメイは、パーツを繋ぎ合わせて友達を作り上げた。
しかし、友達には足りないパーツがあった。。。

前半はちょっと変わった女の子の危ないラブストーリーのような展開。
メイはちょっと変わってて不気味な女の子なんだけど、健気で一生懸命人に好かれようとしている姿を見ているとだんだん可愛く見えてきます。
心を持たない人形が唯一の友達だったという事から、人を好きになるきっかけが相手の人間性ではなくてパーツというのが悲しい。
その結果ラストの惨劇を引き起こしてしまう訳ですね。

監督のラッキー・マッキーはこれがデビュー作。
斬新な感覚を持った映像作家である事はこの作品からもよく伝わります。
メイが恋心を抱く青年がホラー映画マニアで、自宅にはダリオ・アルジェント作品のポスターが貼ってあったりするあたりから監督のホラー愛も感じられます。
ラッキー・マッキーはこれ以降、様々なホラー映画を手掛けて行く事になります。
また大御所ホラー監督達に混ざって「マスターズ・オブ・ホラー」に参加したりと、ホラー映画監督の出世街道をひた走ります。
 

P2
(原題:P2)
2007年アメリカ映画



容赦ないグロ描写で毎回びっくりさせられるアレクサンドル・アジャ監督がプロデュースに回った作品。
アジャ風味のスプラッターホラーを期待して見たら、施錠された地下駐車場という閉鎖空間で繰り広げられるサスペンススリラーでした。
 
クリスマスの夜、残業で遅くなったアンジェラはオフィスビル地下の駐車場「P2」へと向かう。
誰もが早々に帰宅したため、駐車場にはもう誰もいない。
車に乗り込みキーを回すがエンジンが掛からない。
地下の警備員室に助けを求め、夜警のトムがエンジンを掛けようとするがやはり不動のまま。
パーティに間に合わないので今夜はタクシーを呼んで帰るというアンジェラ。
トムと別れたアンジェラだったが、オフィスビルは出口が施錠されて外に出ることができない。
仕方なく地下駐車場に戻ると突然照明が消され、真っ暗闇の中を彷徨う羽目に。
その暗闇の中、アンジェラを見つめるトムがいた。。。
 
普通のOLアンジェラとストーカー警備員トムの一騎打ちを描いた映画です。
無人のオフィスビルが舞台なので獲物となる人間がいない。
アジャ風味を期待して見るとそこがちょっと寂しいです。
トムの餌食になるのは、アンジェラにセクハラした上司と、受け付けのおじさんの二人のみ。
セクハラ上司はボコボコに殴られた挙句、車と壁の間に挟まれて悲惨な死を遂げます。
血の量は多いですが、それほどグロい描写ではありません。
受け付けのおっちゃんは地味に死んでます。
 
あくまでも見所はアンジェラVSトム。
でも閉ざされた地下駐車場というシチュエーションはかなり怖いです。
自分が同じように深夜の地下駐車場に閉じ込めたら号泣しますわ。
 
アレクサンドル・アジャならではのグロ描写さえ期待しなければ、平均点以上のサスペンススリラーだと言えます。



ハチェット
(原題:HATCHET)
2006年アメリカ映画
 


森の置く深くでひっそりと暮らす父親と奇形児の息子ビクター。
しかし町の子供たちのイタズラにより小屋が火事となり、息子を助けようと父親は斧でドアを破った。
しかし運悪くドアの向こうに立っていた息子の頭に斧が刺さってしまう。
息子を殺してしまったと思った父親は、傷心のまま10年後に死んでしまう。
ところがビクターは死んでおらず、今でも森の中で父親を探しながら彷徨っていた。
 
その森へモーターボートでツアーに訪れた一行がいた。
しかしボートが途中で座礁して身動きが取れなくなり、歩いて森を脱出する事になってしまう。。。
 
この観光客たちが一人ずつ血祭りに上げられていく訳ですが、とにかくストーリーがシンプル。
奇形児が親を求めて彷徨うなんてまんまジェイソンですし、展開には何のひねりも無く、ただひたすら直球勝負で意外性ゼロ。
さらに舞台となる夜の森は景色がどこも似ていて、ずっと同じ場所に留まって演技しているように思えます。
 
ただ、ホラー映画ファンへのサービス精神は旺盛。
まずビクターとその父親役を一人二役でこなすのは、「13日の金曜日」シリーズ後半でジェイソンを演じ続けたケイン・ホッダー。
オープニングの記念すべき最初の犠牲者はフレディでホラー映画界のアイドルになったロバート・イングランド。
ちょい役でトム・サヴィーニの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」「ファイナルデスティネーション」「キャンディマン」などに出ていたトニー・トッドも出演。
製作者自身もきっとホラーが大好きなんだと思います。
 
スタッフの中で目を引いたのは特殊メイクのジョン・カール・ビュークラー。
エンパイアピクチャーズの黎明期から黄金期を支えた特殊効果マンであり、「死霊のしたたり」「フロムビヨンド」など、いい意味でB級テイスト溢れるグログロ映像が素敵でした。
80年代後半はメジャー作品にも多数参加し、「13日の金曜日PART7」では監督も務めていましたね。
「ハチェット」では素手で内臓を引きずり出したり、人体を真っ二つに引き千切ったりと派手にやっています。
中でも素手でおばさんの上顎と下顎を掴んで、口を裂いちゃうシーンはすごいです。
頭蓋骨を千切られ、下顎の上で舌ベロがペタンペタン踊るのは名シーンかも。
ただ、今をときめくグレッグ・ニコテロなどの特殊効果に見慣れていると、ジョン・カール・ビュークラーの効果はややチープでリアルさは弱めです。
でもこのような低予算映画はこれくらいが味があっていいのかもしれない…という変な説得力を感じさせる辺り、流石はB級映画で大活躍した人ですね。
 
2000年代のスラッシャームービーとしては特出した魅力や個性がある作品ではありません。
でも1980年代に量産された「13日の金曜日」の模倣作品群を見るようなつもりで見ればそれなりに楽しめると思います。
 

血みどろの入江
(原題:A BAY OF BLOOD)
1971年イタリア映画


上が予告編ですが、良く分からないので下にもう一つ動画を貼っておきます。



リゾート開発が計画される入り江の豪邸で老夫婦が何者かに殺害され、親戚や関係者が集まってくる。
しかし一人、また一人と、残酷な手口で殺されてゆく。犯人は誰なのか。。。
 
イタリアのホラー映画の巨匠監督であるマリオ・バーヴァの作品。
脚本もバーヴァですが、原案はダルダーノ・サケッティ。
サケッティさんはイタリアの人気スプラッター映画には非常に高確率で名前が登場しますね(笑)
 
内容はサスペンス調のジャーロかと思いきや、スプラッターと呼べるくらい残虐な殺人シーンが用意されています。
これらシーンはこの年代としてはかなり衝撃的なもの。
「13日の金曜日」はこの作品をパクっていると言われていますが、上の動画を見てもお分かりのように、顔面をナタで割られるシーンは13金の1作目、事の最中に重なったまま串刺しにされる男女は2作目で見られたシーンにそっくりです。
余りに似ているのは単なる偶然ではなさそうですが、驚きなのは「血みどろの入江」が製作されたのは「13日の金曜日」より9年も前の1971年ということ。
後年のスラッシャームービーでは当たり前のショッキングなシーンが、こんな前に製作されていたというのは意外でした。しかもクオリティも高い。
特に顔面にナタが叩き込まれる場面のインパクトは相当デカイです。
そんな特殊メイクを手掛けたのは何とあのカルロ・ランバルディ。
その名前を聞けばクオリティの高い特殊効果も納得です。
 
独自の映像美学を持つマリオ・バーヴァは、細かいシーンにも拘りを持って作っているのが分かります。
細かいシーンや無造作に置かれた小道具なども気にしながら見ると色々な発見があって楽しいです。
ただ、美しい入江の風景を頻繁に入れるのは少々しつこいですが(笑)
 
ホラーだけではなく、様々な娯楽作品も手掛けてきた監督ですので、退屈させられる事はありません。
犯人探しの結末は思ったほどの驚きはありませんが、その後のオチはなかなか強烈です。
 
80年代スラッシャーホラーの原点ともいえるこの作品、ジェイソンなどが好きな方は一度見ておいては?



エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア
(原題:FREDDY'S DEAD THE FINAL NIGHTMARE)
アメリカ1997年度作品
 


原題は「FREDDY'S DEAD」。
6作目にしてついにフレディに最後の時が訪れます。
 
今回はシリーズ中で最も趣の異なる演出がされています。
それはスタッフの各役割を見ても明らか。
まず監督は、シリーズを通してプロデュースなどで参加してきたレイチェル・タラレイ。
後に「タンクガール」のポップな演出が評価される女性監督です。
そして監督の考えたストーリーを脚本化したのは、ニューラインシネマの社長でもあるマイケル・デ・ルカ。
この人ってプロデューサーだと思ってたら脚本なんかも書けるんですね。
さらに作品のイメージを大きく変えた要因の一つとして音楽があります。
なんとブライアン・メイが音楽を担当しています!
…といっても、クイーンじゃないですよ。
マッドマックスなどの音楽を担当してきたオーストラリア出身の映画音楽家です。
彼の音楽から過去のシリーズとはかなりイメージが違う印象を受けます。
 
さてお話は、ジョンという少年の夢にフレディが現れる所から始まります。
前作で地獄に連れ戻されたはずのフレディがどうやって力を取り戻したのかは描かれていません。
前作の生き残りアリスはどこへ行った???
ちょっとずるいですね。
 
ジョンはフレディによってスプリングウッドという町に放り出される。
その時、石に頭をぶつけて記憶を無くしてしまう。
記憶を無くしたまま町を彷徨っている所を警官に保護され、少年矯正施設へと連れてこられる。
そこの職員でジョンの面倒を見る事になったマギーは、ジョンのポケットに入っていた新聞の切り抜きに目を奪われる。
その新聞には、スプリングウッドに棲むフレディ・クルーガーの妻が行方不明になった事が書かれていた。
ジョンの記憶の手がかりを探すために新聞に掲載された場所へとバンを走らせるマギーとジョン。
そのバンには施設の少年と少女たちが隠れて乗り込んでいたため、5人で問題の場所を探す羽目に。
しかし辿り着いた場所は子供が1人もいない不思議な町だった。
異様な空気を感じたマギーは、無関係の3人の子供たちにバンのキーを渡し、施設へと戻るように伝える。
3人はバンを走らせるが迷宮のような町から出ることができない。
疲れ果てた3人は空き家を見つけて休憩するが、その家はかつてナンシーが暮らしていたあの家だった。
一方、自分がフレディの息子ではないかと疑心暗鬼になっているジョンのため、フレディの事を調べるマギーたち。
しかし、仲間の危機を察したジョンはその夢の中へ飛び込んでいくが、仲間はフレディに襲われ次々と命を落としていく。
またジョンもフレディから「娘をここに連れてくるための囮だった」と聞かされた後に、フレディに殺されてしまう。
なんと、マギーがフレディの娘だったのだ。
自宅地下で子供殺しの証拠を見つけた妻を殺したフレディだったが、逮捕され、娘マギーを取り上げられてしまったのだった。
その後、責任能力が認められず無罪となったフレディは、殺した子供の親たちに火を放たれる。
父親の全てを知ったマギーは、フレディの息の根を止めるため、自ら眠りへとおちてゆく…。
 
フレディが結婚して家庭を持っていた事や、子供の頃から自傷癖がある事、力の源が夢魔だったといった新たなフレディの過去が明らかになっていきます。
そういった新要素は面白いのですが、盛り上がりに乏しくグダグダ感があります。
レイチェル・タラレイはこれが監督デビュー作ですが、後に監督する「タンク・ガール」のような吹っ切れた勢いはまだ感じられません。
このグダグダ感は脚本に起因するような気もします。とにかく雑な印象。
アリス・クーパー演じるフレディの継父が登場し、フレディを折檻します。
母親は尼僧で、誤って閉じ込められた精神病棟で患者に襲われてフレディを身篭った事が過去に明かされています。
神に仕えていた母親が、そんな折檻親父と結婚するでしょうか?
こういう細かい疑問符が積み重なって映画と自分との距離がどんどん開いていくのを感じるのが残念。
 
また最後だというのにフレディが登場するシーンや活躍場面が少ないのも理解に苦しみます。
今回殺されるのは男子3人で、殺され方も地味です。
おまけにフレディのトレードマークである鉄の爪は一度も使いません。
フレディなのに爪で殺さないってどうなのよ?
ちなみにフレディのメイクは例の如くデヴィッド・ミラー。
その他特殊メイクはジョン・ビュークラーなどが手掛けています…が地味なんですよ、とにかく。
 
あとこの作品、3D映画として劇場公開されました。
だから時々画面に向かって物が飛んでくるシーンがあるのはそのためです。
また登場人物が突然、3D映画用メガネ(昔ながらの赤/青セロファンタイプ)のメガネをかけるシーンがあります。
話の流れとしては???なんですが、きっと劇場で鑑賞している時は笑いのポイントだったのでしょうね。
 
一世を風靡した人気シリーズを締めくくる作品としてはあまりにもお粗末と言わざるを得ません。
こんな形で終わらせてしまったらフレディも浮かばれません。
この「FINAL NIGHTMARE」を見るに見かねた…のかどうかは分かりませんが、生みの親であるウェス・クレイブン監督が後に7作目を撮ります。
「これがファイナルじゃなかったのかよ!」なんて突っ込みたくなりますが、7作目は番外編的な扱いとなっており、現実の世界に現れたフレディに本当の意味でとどめを刺すことになります。(さらに番外編でもう一度甦ってジェイソンと戦いますが…)
ファンとしてもこのグダグダ6作目で終わらなくて良かった、というのが本音ですね。
 
ちなみにこの6作目、ゲストが豪華です。
アリス・クーパー、ジョニー・デップ、ロザンヌ・バー、トム・アーノルド、ゲストじゃないけどヤフェット・コットー。
みんな出演した事を後悔しただろうなあ。


エルム街の悪夢5 ザ・ドリームチャイルド
(原題:A NIGHTMARE ON ELM STREET 5:THE DREAM CHILD)
アメリカ1989年度作品
 

 
シリーズ最低の売り上げ、批評家からもファンからも酷評されまくった人気シリーズ5作目。
でもなぜか個人的に嫌いじゃないんですよねえ。
シリーズで最も売れて、人気も評価も高い4作目よりも断然5作目の方が好き。
まあ完成度で言ったら決して高くないですし、脚本も雑。
盛り上がらないまま終わるラストもどうかとは思うんですが、意外と見れちゃうんですよねえ。自分は。
 
前作でフレディを倒したアリスとその彼氏ダンは、無事高校を卒業して社会へ踏み出そうとしていた。
そんな矢先、アリスは眠っている訳でもないのに、まるであの頃の悪夢の中のような世界に紛れ込んでしまう。
そしてそこには、夢の中で倒したはずのフレディがまたもや現れる!
間一髪で逃げたアリスだったが、眠っているわけでもないのにフレディが現れた事に戸惑う。
さらには過去にアリスが持っていたドリームマスターの能力(夢をコントロールする力)が通用しなかった。
そんな中、アリスの友人たちが眠っている間に次々とフレディに殺されていき、ついにはダンまでもが殺されてしまう。
ショックで気を失ったアリスは病院に担ぎ込まれ、検査の結果、ダンの子供を妊娠している事を告げられる。
医者に胎児は一日中眠り続けている事を聞かされたアリスは、自分のお腹の中で眠っている赤ちゃんの体を乗っ取り、この世に復活しようとしているフレディの企みを知る。
母となったアリスは子供を守るため、フレディの母であるアマンダ・クルーガーの亡霊と共に、再度フレディに立ち向かっていく。。。
 
眠っている胎児の夢を母親であるアリスが共有するというアイデアが面白いです。
自分は寝ていなくても、胎児の夢にフレディが現れると自分も同様にその悪夢を見る羽目になります。
しかも胎児はほとんど寝て過ごしている訳ですからこれはたちが悪い。
アリスの意思とは関係なくフレディと対峙する事になる訳ですから。
 
今回のフレディの復活方法は、赤ちゃんがキーワードとなる展開を暗示するかのような甦り方。
夢の中でアマンダが産み落としたベイビーフレディが、例の赤/緑のボーダーのセーターに潜り込むとムクムク大きくなり、元の体を取り戻します。
ベイビーフレディのデザインがクリーチャーっぽくて、変態殺人鬼というフレディのキャラクターがブレてるのが気に掛かりましたが、個人的には面白いと思いました。
 
ちなみに最後は母性や母胎が武器となってフレディを倒すことになります。
胎児に入り込んだフレディを、アリスの意思で自分の体から分離します。
融合した体が剥がれていくシーンが最後の見所です。
そしてアリスの胎内から追い出されたフレディを、アリスの子供(なぜか夢の中では5~6歳?の少年姿)が被害者の霊に力を借り、体の自由を奪います。
そこに現れた生みの親であるアマンダ・クルーガーは、フレディを自分の胎内に引き戻してしまうという驚きの展開。
そしてアマンダはフレディと共に地獄の奥深くへと落ちてゆくのでした。
表現方法や盛り上げ方、また最後の締め方などはちょっと強引ですが、このアイデアも面白かったと思います。
 
個人的にこの作品の一番の特徴は、3作目と4作目のエピソードを受け継いでいるところだと思うんです。
前作を見ていない人に対する配慮なのかどうかは不明ですが、前作の生き残りを冒頭でいきなり殺して、全く新しい物語を始めるシリーズ物が多い中、3作目の フレディ誕生秘話を物語の中心に持ってきたり、4作目で生き残ったキャストをしっかりと再度主演に置いたストーリーは、過去のシリーズを見てきたファンに とっては好感度が高い。
そこははっきり言って評価してます。自分は。
でも3作目の神秘的なアマンダのイメージが崩れちゃったのはちょっと残念。

監督は「プレデター2」やトミー・リー・ジョーンズがIRAのテロリストを演じた「ブローン・アウェイ」を手掛けたスティーブン・ホプキンス。
「プレデター2」はアレですが、「ブローン・アウェイ」は結構好きな作品です。
世間の評価がイマイチでも個人的にこの監督とは妙にウマが合うのかもしれませんねえ。

脚本はシルベスター・スタローンの「デイライト」や「ダンテズ・ピーク」を手掛けるレスリー・ボーヘン。
他にも色々と活躍している脚本家なんですが、「エルム街の悪夢5 ザ・ドリームチャイルド」ではその手腕を発揮し切れなかったようですね。
もう少し見てる側に説得力を感じさせるための詰めが必要だったように思います。

特殊メイクは、例の如くフレディのメイクはデビッド・ミラー。今回はフレディベイビーの制作も担当。
アリスの彼氏ダンがYAMAHAのV-maxと体が融合していくシーンを担当したのはR.クリストファー・ビッグス。
このシーンはなかなかインパクトでかいです。
その他特殊効果関係はKNBエフェクツのカーツマン、ニコテロ、バーガーが3人揃って参加。
トッド・マスターズ、ダグ・ベズウィックなど、有名どころが揃っています。

ちなみにスペシャルサンクスに私の大好きなラッセル・マルケイ監督の名前があったのがうれしかったです!

世間の評価はさんざんですが、まだ未見の方がいるなら試しに見ても良いんじゃないかと思います。
もしもつまらなくても私は責任取りませんので悪しからず。。。


ファンハウス/惨劇の館
(原題:FUNHOUSE)
アメリカ1981年度作品


遊園地のお化け屋敷で殺人鬼に襲われるお話。
トビー・フーパー監督がB級っぽさ全開で撮ってます。
 
遊園地のお化け屋敷の裏側に隠れ、友人のカップルとイチャイチャしながら一夜を明かそうという高校生たち。
しかしそのお化け屋敷には、恐ろしい形相の殺人鬼が潜んでいた。。。
 
色々な仕掛けが用意されていて、後の「悪魔のいけにえ2」の廃墟に通じる物を感じる事ができます。
奇形の殺人鬼はリック・ベイカーによって作られたもので、人間というよりモンスターっぽい顔ですね。
ヒロインは「アマデウス」でモーツァルトの奥さんを演じたエリザベス・ベリッジ。
この作品では景気良く脱いじゃってます。
 
こういったスラッシャーホラー全盛期に作られた作品です。
その中に埋もれずしっかりと存在感を放つ辺りは、さすがトビー・フーパーといったところですね。


エスター
(原題:ORPHAN)
2009年アメリカ映画



少女が大暴れするサイコホラー。
異常なまでの評判の高さにかなり期待して見始めましたが、それでも期待を裏切られる事なく恐怖を堪能しました。
 
3人目の子供を死産した夫婦が、孤児院からロシア人の女の子エスターを養子に迎える。
一風変わったところがあるが、礼儀正しくかわいらしいエスター。
ところがこのエスターちゃん、実は最恐の子供だったのです。
二人の兄弟を脅迫して口を封じたり、両親が離婚するよう裏工作。
学校のいじめっ子には大怪我を負わせ、正体を明かそうとした大人を殴り殺す。
それらは全て、父親への歪んだ愛情が招いた結果。
そしてラストでは驚愕の事実が明らかになります。。。
 
孤児院だ、養子だ、なんていうと「オーメン」と被りますが、エスターちゃんは悪魔でも悪霊でもなく、ただの人間。
そこがまた怖い。
子供が悪役ってのは反則ですね。
悪者だって分かっていても憎みきれない。
でもそれを利用して暴れまくるエスターはやはり極悪です。
 
エスターを演じたイザベル・ファーマン、アメリカではティーンのアイドル的存在だそうです。
それがこんな役を演じたっていうのは驚きです。
最後はアイドルとは思えないような扱いですからね。
でもこの作品の怖さはイザベル・ファーマンあってのもの。
彼女でなければこんなに強烈な作品にはならなかったでしょう。
ただのアイドルで終わらずに、これからも女優として活躍して欲しいなあ。
 
監督は再リメイク版「蝋人形の館」の人。
「蝋人形の館」の方が仕掛けは派手でしたが、怖さは格段にUPしてます。
あとスタッフ陣を見てちょっと驚いたのが、製作にレオナルド・ディカプリオの名前が入ってる事。
ホラーのプロデュースなんかもやるんですね。
 
 


キラーデンティスト
(原題:THE DENTIST II)
アメリカ1998年度作品



内容自体はB級テイストのホラー映画ですが、殺人鬼が歯医者というところがポイント。
あの神経を直撃する歯医者が殺人鬼ですよ!
縛り付けた被害者の歯を、歯医者の道具を使って人を痛めつけるんです。
麻酔ナシでキュイーーーーンと削りまくり!おまけに抜歯!
もう考えただけで気が遠のく。。。
歯医者嫌いの自分には耐えられない。。。
 
今まで見たホラー映画の中で一番痛いです。。。
痛みの疑似体験でヒエェェッ!と声が出たのはこの映画だけです。
この痛さはハンパじゃない!
見てるこっちにまで被害者の痛みがゴリゴリと伝わってきますもん。
ここまでリアルに痛みの疑似体験ができる映画って稀だと思います。
この痛さは「SAW」シリーズに匹敵かあるいはそれ以上かも。
何でDVDが出てないんだろうなぁ。
 
ちなみに、これ、実は続編なんですよね。
見た事はないんですが、前作があってこれがシリーズ2作目ということです。
1作目はどこへ行った???
 
ちなみにこの作品、みんなでワイワイやりながら見ると盛り上がりますよ。
みんな大絶叫するから♪



[1] [2] [3] [4] [5
  HOME   : Next  »
カウンター
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新記事
(07/02)
(06/18)
(06/17)
(06/12)
(06/12)
(06/12)
(05/09)
(05/09)
(05/01)
(04/30)
(04/30)
(04/27)
(04/27)
(04/06)
(03/27)
(03/27)
(10/12)
(10/02)
(10/01)
(09/01)
ブログ内検索
最古記事
(03/07)
(03/07)
(03/07)
(03/08)
(03/08)
(03/08)
(03/08)
(03/08)
(03/08)
(03/10)
(03/10)
(03/12)
(03/12)
(03/15)
(03/20)
(03/20)
(03/26)
(03/26)
(03/26)
(03/26)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
みっちぃ
性別:
男性
趣味:
アメ車でドライブ
自己紹介:
アメ車が3度のメシより大好物!カマロ、ダットラ、タホ、キャバリエと乗り継いで、今はマスタングに乗っています♪アメ車好きになったのは、幼い頃、映画の中で走り回る姿に憧れて。乗ると映画の主人公気分が味わえるアメ車は、映画ファンの方に超おすすめのクルマですっ!
ちなみにこのサイトは、ホームページ「BOTIE MANIA~アメ車に乗ろう!!」の映画紹介コーナーをブログ化したものです。
最新コメント
バーコード
アクセス解析
フリーエリア
忍者ブログ [PR]