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悪魔のはらわた
(原題:FRESH FOR FRANKENSTEIN)
1973年フランス・イタリア映画
 


アンディ・ウォーホールの名前がポール・モリセイ監督の名前よりも大きく出ていますが、これは単なる名前貸し。
二人が旧知の仲だった事から天才の名前が被せられたというだけみたいです。
 
ストーリーはフランケンシュタインものなのですが、アレンジの手法が大胆。
まずウド・キア演じるフランケンシュタイン男爵は、実の姉と婚姻関係にあって子供まで居ます。
そして趣味は死姦、内臓ファック(切り裂いた腹部に挿入…)というド変態。
夢は完全な男と完全な女の人造人間を生み出し、二人に完全な子供をたくさん生ませて世界征服(?)という壮大な夢をお持ちの方。
弟子のオットーと共に完璧な体を持つ人間を求め、人を殺しては優れたパーツを集めていきます。
女の人造人間は理想どおりに完成したのですが、男の方は勘違いによってゲイの首を繋げてしまった事から計画が狂っていきます。
男爵と弟子が死体を切り刻んでいる頃、男爵の姉でもあるフランケンシュタイン夫人は、森で拾った農夫を誘惑して間男にし、使用人として屋敷で働かせ始めます。
ところがこの間男、首を奪われたゲイの友人で、屋敷で再会した友人の変わり果てた姿を見て驚愕。
男爵の研究室に忍び込んで逃がそうとします。
しかしそこに男爵と弟子が現れ、間男も捕らわれてしまいます。。。
 
初めて見たときはアンディ・ウォーホールのアーティスティックなホラーだと思って見始めました。
ところが実際はとことん下品なエログロスプラッターで驚きました。
 
出てくる人間みんながスケベでおかしな性癖を持っています。
男爵が腹部を切った死体の中に突っ込んでアヘアヘした挙句、「胆嚢に生を与えた」などと戯言を言う姿を目をギラギラさせて眺める弟子。
弟子もそれ以来すっかり胆嚢マニアになり、女性を襲っては腹部を切り開いてお楽しみです。
夫人も間男も好き物で、男爵の目を盗んではヤリまくり。
 
グロの方はやたらと内臓が出まくります。
製作された1973年当時、ここまで内臓を見せまくる映画というのはかなり珍しかったのでは?
しかもこの作品、3D映画として公開された事もあり、内臓を観客へ向けて突き出すような演出が多い。
DVDは3Dではないので立体的には見えませんが、それでもなかなか気分が悪いですね。
 
製作年を考えると凝った特殊効果に目を見張ります。
特殊メイクは「地獄の謝肉祭」などの監督アントニオ・マルゲリッティ(別名アンソニー・M・ドーソン)。
この人、特殊効果マンとしてキューブリックの「2001年宇宙の旅」にも参加してます。色んな事やってますね。
ちなみに、海外の一部の資料では、「悪魔のはらわた」の本当の監督は彼だと書かれた物もあります。
どれが本当なのでしょうね。。。
そして特殊効果としてクレジットされているのはかのカルロ・ランバルディ!
「ET」「エイリアン」「キングコング(1976)」などを作り上げた巨匠です。
推測ですが、ゲイの首を巨大なハサミで切り落とす場面で、生首が苦しそうに顔を歪めて瞬きします。
おそらくこの辺りの見事な効果が御大の仕事ではないかと。。。
 
内臓だらけのスプラッター描写に加え、近親相姦、同性愛、死姦など、扱うテーマは倫理に反するものばかり。
でもそこまで徹底して観客に嫌悪感を抱かせるのが計算されたものだとしたら、これを映画界の汚点として片付けるにはもったいない。
黙って見ててもつまらなくないし、おいおい!と突っ込み入れながら見ればかなり笑えます!
異質のイタリアンスプラッターを是非お試しあれ。

【2013年4月追記】
Blu-rayが9月に発売されます!
高品質なエログロ映像、楽しみです♪

  

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モールス
(原題:LET ME IN)
2010年アメリカ映画


2008年のスウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」のハリウッドリメイク版がこの「モールス(2010年)」です。
監督は「クローバー・フィールド」のマット・リーブス。
監督の言葉を聞くと、正確にはリメイクというよりも別監督による別解釈版とでも言った方が良いようですが、ここでは差別化のためにあえてリメイク版と呼ばせてもらいます。
 
まず、個人的に2008年のオリジナル版は非常に好きな作品です。
いじめられっ子なうえに両親は離婚して母子家庭の孤独な少年オスカーと、ヴァンパイアとして永遠に孤独に生き続けなければならない少女(…)エリとの純愛映画でした。
スウェーデンの子役なので全く馴染みはありませんが、二人の自然な演技が素晴らしかった。
そしてトーマス・アルフレッドソン監督の沈黙を上手に使った演出は、しんしんと降り積もる雪の音や、雪を踏みしめる足音が聞こえてきそうな寒々しい空気感と寂しさを助長していました。
またホイテ・ヴァン・ホイテマによる映像も時にアーティスティックなほどに美しくて惹きつけられました。
 
このように大好きな作品のリメイクという事で過大な期待はせず中立を保つように注意しつつ鑑賞しました。
 
全体的な印象はオリジナル版「ぼくのエリ 200歳の少女」を忠実に再現したリメイクです。
ただ、オスカーはオーウェンに、エリはアビーへと名前が改められました。
 
少年オーウェンの住むアパートの隣の部屋に越してきた謎の少女。
雪が降り積もった夜の公園にオーウェンが一人佇んでいた時、その少女、アビーが現れた。
しかし、オーウェンの気持ちを見透かしたように、「友達にはなれない」と言い残して離れてゆく。
アビーは俗世間と隔絶されて生き続けるヴァンパイアだった。
だが二人は夜の公園で何度か会ううちに友情を深めていった。
アビーは親子ほどに歳の離れた男と暮らしている。
男はアビーのために殺人を犯し、血液を集めていたが、ミスを犯して追い詰められてしまう。
アビーに危険が及ばぬよう、自らの身元を隠すために隠し持っていた硫酸を自ら顔に浴びて病院に入院する。
男は病院に忍び込んできたアビーに自分の血を与え、絶命する。
独りぼっちになったアビーはオーウェンに寄り添い、二人の間に芽生えた友情は愛情へと変わっていった。
ところが、ある事件をきっかけに、オーウェンはアビーがヴァンパイアである事に気付いてしまう。
一旦は恐れて距離を置くオーウェンだったが、全てを受け入れてアビーを抱きしめた。
ある日、オーウェンはいじめられっ子に囲まれたが、アビーに「殴り返せばいじめられなくなる」と言われた事を思い出し、いじめられっ子を殴って怪我を負わせてしまう。
いじめっ子を撃退したことを喜ぶオーウェンだったが、これがきっかけで後に大変な事態へと発展していく。。。
 
絵の作り方などはかなり似通っているのでマット・リーブス監督は相当オリジナル版を意識していたのではないでしょうか。
時間軸を前後させたり、崖から転げ落ちる車の車内にカメラを据えて観客に事故を追体験させるような試みは新しいですが、大きく内容を変更した印象はありません。
オリジナルを見た人にとっては目新しさは無い分、ある意味安心して見れます。
 
主演は、オーウェンにコディ・スミット・マクフィー、アビーにクロエ・グレース・モレッツ。
コディ君は、滅亡した地球をヴィゴ・モーテンセン演じる父親と共に、人食い集団と戦いながら旅する「ザ・ロード」で評価された少年。
クロエちゃんはティーンのアイドルとして大活躍中。リメイク版「キャリー」に主演するようですね。
二人とも芸達者な子役ですので演技はばっちりです。
でも基本的に顔つきがかわいらしいクロエちゃんからはヴァンパイアらしい影は余り感じられず、オリジナルのエリのような悲壮感が無かったのが残念。
かわいいクロエちゃんが見られるのは嬉しいですが、この作品にはちょっとミスキャストだったかも。
 
この映画、オリジナル版を見ているか否かで評価が変わってくると思います。
「モールス」単体で見れば充分に楽しめます。
ところが、「ぼくのエリ 200歳の少女」を先に見ちゃっていると物凄く物足りない。
忠実なリメイクだと前述しましたが、このリメイク版には重要なものが欠けてるんです。沈黙の間(ま)です。
会話のキャッチボールがテンポ良く行われているのが猛烈に違和感を生み出しているんです。
最近のハリウッド映画は何でもトンッ・トンッ・トンッとリズミカルに物語が進んでいきます。
でもこの作品ではそれをやって欲しくなかった。
オリジナル版と見比べるとえらく忙しない印象なんです。
 
テンポを良くするために省かれたと思われる、近所のおっさんたちのエピソードも残念。
噛まれてヴァンパイアと化す女性の哀れさも激減です。
 
あと「モールス」最大の過ちは、アビーの正体をあやふやにした事。
劇中、本人に何度も言わせていますが、あのシーンはどうにかして入れて欲しかった。
「ぼくのエリ 200歳の少女」の日本版DVDでボカシが入れられてファンの大ブーイングが巻き起こったあのシーンです。
あれが無いとこの映画の持つ純粋さが半減してしまうのですよ。
台詞にするだけじゃなくてもっとはっきりと表現して欲しかった。。。
 
という事で、「モールス」のみを評価すると80点。
でも「ぼくのエリ 200歳の少女」と見比べると30点。
これからどっちを見ようか迷ってるなら「ぼくのエリ 200歳の少女」だけで充分です。
両方とも見るなら先に「モールス」を見ておいた方がいいかもしれない。
「モールス」は「ぼくのエリ 200歳の少女」のダイジェスト版という印象なので。。。
 

フロム・ザ・ダークサイド 3つの闇の物語
(原題:TALES FROM THE DARKSIDE: THE MOVIE)
1990年アメリカ映画



ジョージ・A・ロメロファミリーが制作したオムニバスホラー。
元となっているのは、1983年からジョージ・A・ロメロが制作したTVシリーズ「テールズ・フロム・ザ・ダークサイド」です。
 
TVシリーズの方はホラー映画ブームだった1980年代中盤以降、日本でも次々とビデオが発売されました。
私もほとんどレンタルビデオで見ましたが、「トワイライトゾーン」よりも良い意味でB級、そしてブラックでダークなお話が多かったです。
中でもお気に入りだったのは、自分が死んだことを認めない頑固爺さんが、ゾンビとなって甦って今まで通りの暮らしを続けようとするお話。
徐々に腐敗して言う事を聞かなくなっていく体をよそに、達者な口で娘と孫を困らせまくるゾンビ爺ちゃんに爆笑。
ブラックジョークと哀愁漂うお話でした(笑)
あとはトム・サビーニ先生が監督した「インサイド・ザ・クローゼット」は、先生が作った白いクリーチャーがいい味を出していましたね。
 
話を映画版「フロム・ザ・ダークサイド」に戻しましょう(汗)
 
この映画版は3話の短編と、その3話の間を繋ぐエピソードで構成されています。
監督は、「死霊のえじき」「クリープショー」などで音楽を担当し、また両作品では第二班監督も務め、数々のTV映画も監督しているジョン・ハリソン。
1話目の原作者はアーサー・コナン・ドイル、2話目の原作者はスティーブン・キング、3話目はオリジナルストーリーのようです。
脚本は1話目と3話目をTVシリーズでも脚本を多数手掛けたマイケル・マクダウェル。2話目はジョージ・A・ロメロ御大自身の手によるもの。
面白いのは、2話目だけやたらと展開がおどろおどろしく、1話目と3話目はホラー風味のTV版トワイライトゾーン的なノリ。
それぞれ小粒ながらも面白いんですが、やはり恐怖の創造に関してはロメロ監督の力は偉大ですね。
特殊メイクはカーツマン、ニコテロ、バーガーのKNBエフェクツ。
そして特殊メイクコンサルタントとして、あのディック・スミスの名前が!!!
「エクソシスト」「ゴッドファーザー」「アマデウス」など、アカデミー賞を何度も受賞している特殊メイク界の神様です!すげー!!!
 
「プロローグ」
デボラ・ハリー演じる魔女が、捕まえた少年を食べようとオーブンに火をつける。
少年は時間を稼ぐため、「テールズ・フロム・ザ・ダークサイド」という本を魔女に読み聞かせ始めます。。。
「ブロンディのデボラ・ハリー」ですがホラーファンには「ヴィデオドロームのデボラ・ハリー」の方が分かりやすいかもしれませんね。
「ヴィデオドローム」のイメージが余りにも強烈過ぎて本業であるミュージシャンの顔を忘れかけてます。
 
第一話「LOT249」
裏工作によって奨学金の権利を奪われた大学生(スティーブ・ブシェミ)が、手に入れた古代のミイラを操り、自分をはめた学生たちに復讐していく。
今見ると、スティーブ・ブシェミが大学生というのが笑えます。
また彼の友人役がクリスチャン・スレーター、その妹役がジュリアン・ムーア。
まだみんな若くて微笑ましいです。
ちなみに劇中のテレビではロメロ監督の「ゾンビ」が流れてました。
 
第二話「CAT FROM HELL」
ある殺し屋が、豪邸に住む老人から館に棲み付いた黒猫を朝までに始末して欲しいと大金を渡される。
老人は館を出て行き、猫と共に1人残される殺し屋。
簡単だと思われた仕事だったが、凶暴ですばしっこい猫に手間取りなかなか殺すことが出来ずにいた。。。
朝になり、老人が邸宅に戻ってみると、広間で息絶えた殺し屋の死体が転がっていた。
猫はどこに消えたのか?その時。。。
こちらのテレビではまたまたロメロ監督の「マーティン」が放映中。
ジョン・ハリソン監督、ちょっと媚売りすぎじゃない!?
ところで、屋敷に仕える爺さんが出てくるんですが、名前が「ペット・セメタリー」の赤ちゃんと同じゲイジ、格好はゲイジファミリーの向かいに住んでいた爺 さんと同じ白ランニング姿、さらに凶暴な猫が登場する事と、原作者が同じスティーブン・キングという事で、何か関連があるのかな?なんて勘繰ったんです が、果たして意味はあるのでしょうか?
 
第三話「LOVER'S VOW」
酔ってバーから出てきた売れない芸術家(ジェームズ・レマー)。
そこでバーテンが鋭い爪と巨大な羽を持ったモンスターに殺される所を目撃する。
モンスターは芸術家に近付き、今夜あった事や見た事を一切口外しないなら助けてやると言って姿を消す。
自宅へ逃げ帰る途中、深夜の裏通りに迷い込んだ女性を見つけ、危険から守るために家に連れて帰る。
そして二人は結ばれ結婚し、2人の子供にも恵まれる。
それから10年の月日が過ぎた日、芸術家は妻に内緒にしてきたあの晩の出来事を話してしまう。
すると。。。
「ワイルドスピード2」の捜査官、どっかで見たことあるなーと思ったらこの作品のジェームズ・レマーでした。
結構色んな作品に出てるんですよね。
あと奥さん役は「コマンドー」のレイ・ドーン・チョン。懐かしい。
音楽はこのエピソードだけジョン・ハリソン監督自身が手掛けています。
曲調から「死霊のえじき」「クリープショー」あたりの空気を感じられます。
 
「エピローグ」
包丁を持って近付く魔女をオーブンの中に押し込み、見事倒す事に成功した少年。
最後の決め台詞は「やっぱり物語りはハッピーエンドがいいね!」ですって。
 
お話にはあまり独創性が感じられないのが残念。
ジョン・ハリソン監督自身、かなり「クリープショー」を意識しちゃったように思えます。
「LOT249」の最後は海ゾンビと被ったし、「CAT FROM HELL」の最後はゴキブリと被りました。
オチの見せ方がちょっと安易だったかもしれませんね。
でもまあ見せ場のショックシーンでもあるので、それはそれで許せますが。
特に猫の攻撃はビジュアル的にもかなり強烈ですし。
 
ちなみに個人的には「LOVER'S VOW」が一番好きです。
約束を破ったが為に幸せな暮らしを失うことになるエンディングは、日本の昔話の悲しい結末のようです。
公開当時、劇場で見たのですが、不覚にも涙ウルウルさせられちゃいました。
 
ロメロファミリーのオムニバス作品と聞いて「クリープショー」の毒々しいノリを期待して見ちゃいけません。
製作者サイドは中途半端に意識しちゃったような所もありますが、そもそもの出発点が違います。
俗悪な漫画雑誌DCコミックスのような映画を目指して作られたのが「クリープショー」、テレビ向けのソフトな表現ながらホラー風味の強いロメロ版トワイライトゾーンが「フロム・ザ・ダークサイド」です。
どのエピソードもTV版に毛が生えたくらいの小粒なB級作品ばかりなんですが、TV版「フロム・ザ・ダークサイド」の正常進化とも言えます。
TVシリーズの延長で見ればこれはこれで充分楽しいです。
 
ただ問題点が一つ。
DVDのクオリティが低い。
まず、スタンダードサイズで撮影された映像の上下をカットして、無理矢理ビスタサイズ(ワイド画面TV)に合わせています。
そのため、物語に入る前の映画会社のロゴや、オープニングのスタッフの名前、登場人物の頭部など、画面の上側が画面からはみ出して切れてしまっています。
また映像も靄が掛かったように眠く、輪郭がぼやけています。
デジタルリマスターという事ですが、1990年の映画としてはあり得ないほど酷い画質でした。
映像特典の予告編の方が本編よりも遥かに鮮明で見やすかったです。
 
もう一度ちゃんとリマスターして発売してくれないかなあ。
ついでにエンバシーから発売されてたTVシリーズも併せて発売してくれたら文句無しなんだけど。


ピラニア3D
(原題:PIRANHA)
2010年アメリカ映画


 
「グレムリン」のジョー・ダンテ監督の出世作「ピラニア」を、今をときめく(?)アレクサンドル・アジャ監督がリメイク。
アジャさんの「ヒルズ・ハブ・アイズ」が結構お気に入りなので否が応でも期待は高まります♪

ジョー・ダンテ版は「ジョーズ」の影響下、ロジャー・コーマンの指揮の下で制作された低予算映画でした。
でも怪奇映画好きのジョー・ダンテらしく、単なる「ジョーズ」のパクリ映画で終わらず、独自の味付けがされたモンスター映画のような気高さを感じるB級ホラーでした。

ところがリメイク版はエロとゴア満載のお下劣ムービー。
3D映画として制作された事をフルに活かして観客を翻弄してくれます。
全裸のおねえちゃんを観客の目前で泳がせたり、ピラニアに噛み千切られた男子の大切な部分をこちらに向けて漂わせてみたり、観客に向かってゲロを吐きかけてみたりと、ありとあらゆるお下劣表現を駆使しています。
また大勢の若者が乱痴気騒ぎをする水辺で繰り広げられるピラニアによる殺戮ショーも、あまりに凄まじいゴア描写で唖然とするほど。

地震による地殻変動で湖底に亀裂が走り、太古から隔てられていた地底湖と湖が繋がってしまう。
この地底湖には氷河期以前に生息していたピラニアの先祖が生き続けており、獲物を求めて湖へと彷徨い出てゆく。
まずいことに、湖は夏のバカンスを楽しむ若者たちが大勢集まっていた。
その中にはポルノ映画の製作スタッフと女優たちが乗ったクルーザーもいた。
彼らは地元の高校生であるジェイクに、撮影場所となる絶景スポットへ案内するようにとガイドとして雇いクルーザーに乗せた。
ジェイクの留守中、自宅にいた幼い弟と妹が、船を漕ぎ出して湖にある小島へと釣りに出かけていく。
しかし小船を流されてしまい途方に暮れる二人を、ポルノ映画撮影中のジェイクたちが偶然見つけて救助する。
ところが浅瀬でクルーザーが座礁してしまう。
その頃、湖畔のイベント会場は大挙してやってきたピラニア軍団が、若者たちを食い漁り、死体の山を築いていた。
若者を救助すべく奮闘していた女性保安官の携帯電話が鳴る。息子ジェイクからだった。
幼い兄妹と共に沈みかかったクルーザーに乗っている事を知ると、保安官はモーターボートに飛び乗り助けに向かう。
しかしクルーザーの周りも既に無数のピラニアが包囲していた。。。

酒、ドラッグ、エロい事しか考えていない若者が次々と殺されていくパターンはスラッシャー映画のような展開。
ハラハラドキドキのパニック映画というより、おバカな若者が懲らしめられる姿を楽しむホラー映画です。
見所となるゴアシーンを作り上げたのは、「ヒルズ・ハブ・アイズ」でもアレクサンドル・アジャ監督と組んだKNBエフェクツ。
今スプラッターなゴアシーンを作らせたらKNBが文句無しにNo.1ですね。「ピラニア」でもいい仕事してます。
今回はグレッグ・ニコテロとハワード・バーガーのみの参加で、カーツマンのクレジットはありませんでした。

出演者は、ジェイク役はあのスティーブ・マックイーンの孫であるスティーブン・R・マックイーン。
おじいちゃんにはあまり似てないけどいい男です。
冒頭、ピラニアの最初の被害者となる老人は、「ジョーズ」「オールウェイズ」のリチャード・ドレイファス。
ダンガリーシャツで釣りをしてる姿を見て、もしかして「ジョーズ」のフーパー?と思ったけど、役名は違っていました。
でもきっとパロディというかオマージュ的な意味合いでの出演だったのでしょうね。
ジェイクのお母さん役は「リンク」「リービング・ラスベガス」のエリザベス・シュー。
魚博士は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクことクリストファー・ロイド。
エリザベス・シューとクリストファー・ロイドは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の2&3に続く共演ですね。
どうしようもなくアホなポルノ映画監督は「スタンド・バイ・ミー」のバーン役だったジェリー・オコネル。
あの純情だったバーンがこんな役を演じるようになるとはねえ。
あと「MI」シリーズといった大作の傍ら、ホラー映画ばかり出ているヴィング・レイムスも出てます。
そして色んなホラー映画にチョイ役で出まくってる「ホステル」のイーライ・ロス監督もまた出てます。
マイクを持ってお下劣なことを叫びまくった挙句、ボートに頭を潰されて大変な事になってます。

もともと3D映画として撮られているのでできれば3Dで見た方が楽しいですが、2D映像でも全く問題なく楽しめます。
気軽に見れる軽いホラー映画ですので、グロさえ平気な人なら誰でも楽しめると思いますよ~。

  

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自己紹介:
アメ車が3度のメシより大好物!カマロ、ダットラ、タホ、キャバリエと乗り継いで、今はマスタングに乗っています♪アメ車好きになったのは、幼い頃、映画の中で走り回る姿に憧れて。乗ると映画の主人公気分が味わえるアメ車は、映画ファンの方に超おすすめのクルマですっ!
ちなみにこのサイトは、ホームページ「BOTIE MANIA~アメ車に乗ろう!!」の映画紹介コーナーをブログ化したものです。
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