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大昔にTBSの深夜枠で放映されたのを録画して何度も繰り返し見たジョー・スピネルの「マニアック」。
DVDは買おうか迷ってるうちにうっかりレンタルで見てしまい買いそびれたままでした。
久々にamazonを見たら中古価格が3000円まで下がってたのでついに購入。
やっぱりトム・サビーニの特殊メイクが冴え渡ってますね~。

「ロード・オブ・ザ・リング」のイライジャ・ウッド主演でリメイクされるそうなので、見直すにはいいチャンスかも!
(リメイクに合わせて廉価版で再販されない事を祈るばかりです…)

【マニアックのレビューはこちら】
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エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア
(原題:FREDDY'S DEAD THE FINAL NIGHTMARE)
アメリカ1997年度作品
 


原題は「FREDDY'S DEAD」。
6作目にしてついにフレディに最後の時が訪れます。
 
今回はシリーズ中で最も趣の異なる演出がされています。
それはスタッフの各役割を見ても明らか。
まず監督は、シリーズを通してプロデュースなどで参加してきたレイチェル・タラレイ。
後に「タンクガール」のポップな演出が評価される女性監督です。
そして監督の考えたストーリーを脚本化したのは、ニューラインシネマの社長でもあるマイケル・デ・ルカ。
この人ってプロデューサーだと思ってたら脚本なんかも書けるんですね。
さらに作品のイメージを大きく変えた要因の一つとして音楽があります。
なんとブライアン・メイが音楽を担当しています!
…といっても、クイーンじゃないですよ。
マッドマックスなどの音楽を担当してきたオーストラリア出身の映画音楽家です。
彼の音楽から過去のシリーズとはかなりイメージが違う印象を受けます。
 
さてお話は、ジョンという少年の夢にフレディが現れる所から始まります。
前作で地獄に連れ戻されたはずのフレディがどうやって力を取り戻したのかは描かれていません。
前作の生き残りアリスはどこへ行った???
ちょっとずるいですね。
 
ジョンはフレディによってスプリングウッドという町に放り出される。
その時、石に頭をぶつけて記憶を無くしてしまう。
記憶を無くしたまま町を彷徨っている所を警官に保護され、少年矯正施設へと連れてこられる。
そこの職員でジョンの面倒を見る事になったマギーは、ジョンのポケットに入っていた新聞の切り抜きに目を奪われる。
その新聞には、スプリングウッドに棲むフレディ・クルーガーの妻が行方不明になった事が書かれていた。
ジョンの記憶の手がかりを探すために新聞に掲載された場所へとバンを走らせるマギーとジョン。
そのバンには施設の少年と少女たちが隠れて乗り込んでいたため、5人で問題の場所を探す羽目に。
しかし辿り着いた場所は子供が1人もいない不思議な町だった。
異様な空気を感じたマギーは、無関係の3人の子供たちにバンのキーを渡し、施設へと戻るように伝える。
3人はバンを走らせるが迷宮のような町から出ることができない。
疲れ果てた3人は空き家を見つけて休憩するが、その家はかつてナンシーが暮らしていたあの家だった。
一方、自分がフレディの息子ではないかと疑心暗鬼になっているジョンのため、フレディの事を調べるマギーたち。
しかし、仲間の危機を察したジョンはその夢の中へ飛び込んでいくが、仲間はフレディに襲われ次々と命を落としていく。
またジョンもフレディから「娘をここに連れてくるための囮だった」と聞かされた後に、フレディに殺されてしまう。
なんと、マギーがフレディの娘だったのだ。
自宅地下で子供殺しの証拠を見つけた妻を殺したフレディだったが、逮捕され、娘マギーを取り上げられてしまったのだった。
その後、責任能力が認められず無罪となったフレディは、殺した子供の親たちに火を放たれる。
父親の全てを知ったマギーは、フレディの息の根を止めるため、自ら眠りへとおちてゆく…。
 
フレディが結婚して家庭を持っていた事や、子供の頃から自傷癖がある事、力の源が夢魔だったといった新たなフレディの過去が明らかになっていきます。
そういった新要素は面白いのですが、盛り上がりに乏しくグダグダ感があります。
レイチェル・タラレイはこれが監督デビュー作ですが、後に監督する「タンク・ガール」のような吹っ切れた勢いはまだ感じられません。
このグダグダ感は脚本に起因するような気もします。とにかく雑な印象。
アリス・クーパー演じるフレディの継父が登場し、フレディを折檻します。
母親は尼僧で、誤って閉じ込められた精神病棟で患者に襲われてフレディを身篭った事が過去に明かされています。
神に仕えていた母親が、そんな折檻親父と結婚するでしょうか?
こういう細かい疑問符が積み重なって映画と自分との距離がどんどん開いていくのを感じるのが残念。
 
また最後だというのにフレディが登場するシーンや活躍場面が少ないのも理解に苦しみます。
今回殺されるのは男子3人で、殺され方も地味です。
おまけにフレディのトレードマークである鉄の爪は一度も使いません。
フレディなのに爪で殺さないってどうなのよ?
ちなみにフレディのメイクは例の如くデヴィッド・ミラー。
その他特殊メイクはジョン・ビュークラーなどが手掛けています…が地味なんですよ、とにかく。
 
あとこの作品、3D映画として劇場公開されました。
だから時々画面に向かって物が飛んでくるシーンがあるのはそのためです。
また登場人物が突然、3D映画用メガネ(昔ながらの赤/青セロファンタイプ)のメガネをかけるシーンがあります。
話の流れとしては???なんですが、きっと劇場で鑑賞している時は笑いのポイントだったのでしょうね。
 
一世を風靡した人気シリーズを締めくくる作品としてはあまりにもお粗末と言わざるを得ません。
こんな形で終わらせてしまったらフレディも浮かばれません。
この「FINAL NIGHTMARE」を見るに見かねた…のかどうかは分かりませんが、生みの親であるウェス・クレイブン監督が後に7作目を撮ります。
「これがファイナルじゃなかったのかよ!」なんて突っ込みたくなりますが、7作目は番外編的な扱いとなっており、現実の世界に現れたフレディに本当の意味でとどめを刺すことになります。(さらに番外編でもう一度甦ってジェイソンと戦いますが…)
ファンとしてもこのグダグダ6作目で終わらなくて良かった、というのが本音ですね。
 
ちなみにこの6作目、ゲストが豪華です。
アリス・クーパー、ジョニー・デップ、ロザンヌ・バー、トム・アーノルド、ゲストじゃないけどヤフェット・コットー。
みんな出演した事を後悔しただろうなあ。


隣の家の少女
(原題:THE GIRL NEXT DOOR)
2007年アメリカ映画



予告編と批評を見て「絶対見たくない!」と思ってた作品。
か弱い少女を寄ってたかって残虐な方法で嬲るんですが、これが実話ベースというのがもうダメ。
どうせフィクションなんだから…という精神的な逃げ場が無いんです。
 
でも何と、親切な友人が貸してくれると言ってわざわざDVDを持って来てくれたので、物凄い嫌悪感を抱きながら見始めました。
 
事故で両親を亡くしたメグとスーザンの姉妹が、少年デヴィッドが暮らす隣の家に引き取られてきた。
デヴィッドは隣の子供たちと仲が良く、自由に家を出入りしている。
メグに密かに恋心を寄せるデヴィッドだったが、隣の友人たちの母親ルースがメグに謂れの無い濡れ衣を着せては虐待を加えている事を知る。
最初は食事を与えず、精神的に追い詰めるだけだった虐待は、激しい暴力へと際限なくエスカレート。
そしてルースはメグを地下室へ閉じ込め、自分の子供たちにもメグの虐待に加担させる。
友人やルースの圧力の中、デヴィッドはメグを助ける事ができず苦悩し。。。
 
もう案の定、自分が一番嫌いな類の映画でした。
友人の厚意を裏切ってでもDVDを突き返すべきだったなあ、と後悔しまくり。
ずっといや~な気分のまま見てました。
 
これはホラー映画ではありません。
狂ったババアに精神面を支配された子供たちが、世にも恐ろしい事件を起こすという心理ドラマです。
よって、グロやゴアなシーンは見せません。
が、直接見せないからこそ、メグが受ける苦痛の数々が想像力を掻き立てて追体験してしまうんです。
そして鬼ババアのルースは、最終的にメグの大切な部分をバーナーで焼いちゃいます。
男の自分が見てても気を失いそうになりました。。。
 
ただ先にも書いたように、人間の内面に隠された暴力的な一面を描いた作品です。
決して暴力やセックスを面白おかしく描いている訳ではありません。
普通の主婦や子供たちが見せる暴力的な側面が、見ている人間を震え上がらせ、極限の嫌悪感を味わわせます。
鑑賞後、しばらく時間を置いてから冷静に考えると、スティーブン・キングが絶賛したというのも理解できる作品です。
 
ジャック・ケッチャムの小説が原作。
でも自分は原作は読んでいません。
聞いた話じゃ原作のほうがもっと残酷で救いの無いお話なんだそうです。
この映画版ですらギリギリだったのに、そんな恐ろしい書物読めませんわ…
 
そして、この物語のベースとなった実際の事件は「隣の家の少女」でググッていけばその情報に辿り着けるはず。
気になる方はそっちも調べてみては。


ピラニア3D
(原題:PIRANHA)
2010年アメリカ映画


 
「グレムリン」のジョー・ダンテ監督の出世作「ピラニア」を、今をときめく(?)アレクサンドル・アジャ監督がリメイク。
アジャさんの「ヒルズ・ハブ・アイズ」が結構お気に入りなので否が応でも期待は高まります♪

ジョー・ダンテ版は「ジョーズ」の影響下、ロジャー・コーマンの指揮の下で制作された低予算映画でした。
でも怪奇映画好きのジョー・ダンテらしく、単なる「ジョーズ」のパクリ映画で終わらず、独自の味付けがされたモンスター映画のような気高さを感じるB級ホラーでした。

ところがリメイク版はエロとゴア満載のお下劣ムービー。
3D映画として制作された事をフルに活かして観客を翻弄してくれます。
全裸のおねえちゃんを観客の目前で泳がせたり、ピラニアに噛み千切られた男子の大切な部分をこちらに向けて漂わせてみたり、観客に向かってゲロを吐きかけてみたりと、ありとあらゆるお下劣表現を駆使しています。
また大勢の若者が乱痴気騒ぎをする水辺で繰り広げられるピラニアによる殺戮ショーも、あまりに凄まじいゴア描写で唖然とするほど。

地震による地殻変動で湖底に亀裂が走り、太古から隔てられていた地底湖と湖が繋がってしまう。
この地底湖には氷河期以前に生息していたピラニアの先祖が生き続けており、獲物を求めて湖へと彷徨い出てゆく。
まずいことに、湖は夏のバカンスを楽しむ若者たちが大勢集まっていた。
その中にはポルノ映画の製作スタッフと女優たちが乗ったクルーザーもいた。
彼らは地元の高校生であるジェイクに、撮影場所となる絶景スポットへ案内するようにとガイドとして雇いクルーザーに乗せた。
ジェイクの留守中、自宅にいた幼い弟と妹が、船を漕ぎ出して湖にある小島へと釣りに出かけていく。
しかし小船を流されてしまい途方に暮れる二人を、ポルノ映画撮影中のジェイクたちが偶然見つけて救助する。
ところが浅瀬でクルーザーが座礁してしまう。
その頃、湖畔のイベント会場は大挙してやってきたピラニア軍団が、若者たちを食い漁り、死体の山を築いていた。
若者を救助すべく奮闘していた女性保安官の携帯電話が鳴る。息子ジェイクからだった。
幼い兄妹と共に沈みかかったクルーザーに乗っている事を知ると、保安官はモーターボートに飛び乗り助けに向かう。
しかしクルーザーの周りも既に無数のピラニアが包囲していた。。。

酒、ドラッグ、エロい事しか考えていない若者が次々と殺されていくパターンはスラッシャー映画のような展開。
ハラハラドキドキのパニック映画というより、おバカな若者が懲らしめられる姿を楽しむホラー映画です。
見所となるゴアシーンを作り上げたのは、「ヒルズ・ハブ・アイズ」でもアレクサンドル・アジャ監督と組んだKNBエフェクツ。
今スプラッターなゴアシーンを作らせたらKNBが文句無しにNo.1ですね。「ピラニア」でもいい仕事してます。
今回はグレッグ・ニコテロとハワード・バーガーのみの参加で、カーツマンのクレジットはありませんでした。

出演者は、ジェイク役はあのスティーブ・マックイーンの孫であるスティーブン・R・マックイーン。
おじいちゃんにはあまり似てないけどいい男です。
冒頭、ピラニアの最初の被害者となる老人は、「ジョーズ」「オールウェイズ」のリチャード・ドレイファス。
ダンガリーシャツで釣りをしてる姿を見て、もしかして「ジョーズ」のフーパー?と思ったけど、役名は違っていました。
でもきっとパロディというかオマージュ的な意味合いでの出演だったのでしょうね。
ジェイクのお母さん役は「リンク」「リービング・ラスベガス」のエリザベス・シュー。
魚博士は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクことクリストファー・ロイド。
エリザベス・シューとクリストファー・ロイドは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の2&3に続く共演ですね。
どうしようもなくアホなポルノ映画監督は「スタンド・バイ・ミー」のバーン役だったジェリー・オコネル。
あの純情だったバーンがこんな役を演じるようになるとはねえ。
あと「MI」シリーズといった大作の傍ら、ホラー映画ばかり出ているヴィング・レイムスも出てます。
そして色んなホラー映画にチョイ役で出まくってる「ホステル」のイーライ・ロス監督もまた出てます。
マイクを持ってお下劣なことを叫びまくった挙句、ボートに頭を潰されて大変な事になってます。

もともと3D映画として撮られているのでできれば3Dで見た方が楽しいですが、2D映像でも全く問題なく楽しめます。
気軽に見れる軽いホラー映画ですので、グロさえ平気な人なら誰でも楽しめると思いますよ~。

  

エルム街の悪夢5 ザ・ドリームチャイルド
(原題:A NIGHTMARE ON ELM STREET 5:THE DREAM CHILD)
アメリカ1989年度作品
 

 
シリーズ最低の売り上げ、批評家からもファンからも酷評されまくった人気シリーズ5作目。
でもなぜか個人的に嫌いじゃないんですよねえ。
シリーズで最も売れて、人気も評価も高い4作目よりも断然5作目の方が好き。
まあ完成度で言ったら決して高くないですし、脚本も雑。
盛り上がらないまま終わるラストもどうかとは思うんですが、意外と見れちゃうんですよねえ。自分は。
 
前作でフレディを倒したアリスとその彼氏ダンは、無事高校を卒業して社会へ踏み出そうとしていた。
そんな矢先、アリスは眠っている訳でもないのに、まるであの頃の悪夢の中のような世界に紛れ込んでしまう。
そしてそこには、夢の中で倒したはずのフレディがまたもや現れる!
間一髪で逃げたアリスだったが、眠っているわけでもないのにフレディが現れた事に戸惑う。
さらには過去にアリスが持っていたドリームマスターの能力(夢をコントロールする力)が通用しなかった。
そんな中、アリスの友人たちが眠っている間に次々とフレディに殺されていき、ついにはダンまでもが殺されてしまう。
ショックで気を失ったアリスは病院に担ぎ込まれ、検査の結果、ダンの子供を妊娠している事を告げられる。
医者に胎児は一日中眠り続けている事を聞かされたアリスは、自分のお腹の中で眠っている赤ちゃんの体を乗っ取り、この世に復活しようとしているフレディの企みを知る。
母となったアリスは子供を守るため、フレディの母であるアマンダ・クルーガーの亡霊と共に、再度フレディに立ち向かっていく。。。
 
眠っている胎児の夢を母親であるアリスが共有するというアイデアが面白いです。
自分は寝ていなくても、胎児の夢にフレディが現れると自分も同様にその悪夢を見る羽目になります。
しかも胎児はほとんど寝て過ごしている訳ですからこれはたちが悪い。
アリスの意思とは関係なくフレディと対峙する事になる訳ですから。
 
今回のフレディの復活方法は、赤ちゃんがキーワードとなる展開を暗示するかのような甦り方。
夢の中でアマンダが産み落としたベイビーフレディが、例の赤/緑のボーダーのセーターに潜り込むとムクムク大きくなり、元の体を取り戻します。
ベイビーフレディのデザインがクリーチャーっぽくて、変態殺人鬼というフレディのキャラクターがブレてるのが気に掛かりましたが、個人的には面白いと思いました。
 
ちなみに最後は母性や母胎が武器となってフレディを倒すことになります。
胎児に入り込んだフレディを、アリスの意思で自分の体から分離します。
融合した体が剥がれていくシーンが最後の見所です。
そしてアリスの胎内から追い出されたフレディを、アリスの子供(なぜか夢の中では5~6歳?の少年姿)が被害者の霊に力を借り、体の自由を奪います。
そこに現れた生みの親であるアマンダ・クルーガーは、フレディを自分の胎内に引き戻してしまうという驚きの展開。
そしてアマンダはフレディと共に地獄の奥深くへと落ちてゆくのでした。
表現方法や盛り上げ方、また最後の締め方などはちょっと強引ですが、このアイデアも面白かったと思います。
 
個人的にこの作品の一番の特徴は、3作目と4作目のエピソードを受け継いでいるところだと思うんです。
前作を見ていない人に対する配慮なのかどうかは不明ですが、前作の生き残りを冒頭でいきなり殺して、全く新しい物語を始めるシリーズ物が多い中、3作目の フレディ誕生秘話を物語の中心に持ってきたり、4作目で生き残ったキャストをしっかりと再度主演に置いたストーリーは、過去のシリーズを見てきたファンに とっては好感度が高い。
そこははっきり言って評価してます。自分は。
でも3作目の神秘的なアマンダのイメージが崩れちゃったのはちょっと残念。

監督は「プレデター2」やトミー・リー・ジョーンズがIRAのテロリストを演じた「ブローン・アウェイ」を手掛けたスティーブン・ホプキンス。
「プレデター2」はアレですが、「ブローン・アウェイ」は結構好きな作品です。
世間の評価がイマイチでも個人的にこの監督とは妙にウマが合うのかもしれませんねえ。

脚本はシルベスター・スタローンの「デイライト」や「ダンテズ・ピーク」を手掛けるレスリー・ボーヘン。
他にも色々と活躍している脚本家なんですが、「エルム街の悪夢5 ザ・ドリームチャイルド」ではその手腕を発揮し切れなかったようですね。
もう少し見てる側に説得力を感じさせるための詰めが必要だったように思います。

特殊メイクは、例の如くフレディのメイクはデビッド・ミラー。今回はフレディベイビーの制作も担当。
アリスの彼氏ダンがYAMAHAのV-maxと体が融合していくシーンを担当したのはR.クリストファー・ビッグス。
このシーンはなかなかインパクトでかいです。
その他特殊効果関係はKNBエフェクツのカーツマン、ニコテロ、バーガーが3人揃って参加。
トッド・マスターズ、ダグ・ベズウィックなど、有名どころが揃っています。

ちなみにスペシャルサンクスに私の大好きなラッセル・マルケイ監督の名前があったのがうれしかったです!

世間の評価はさんざんですが、まだ未見の方がいるなら試しに見ても良いんじゃないかと思います。
もしもつまらなくても私は責任取りませんので悪しからず。。。


オーメン・最後の闘争
(原題:OMEN 3 THE FINALCONFLICT)
1981年アメリカ映画



30代になったダミアンは次期大統領というポストにいる。
しかしそれを阻止するため、唯一ダミアンを倒す事のできる短剣を与えられた暗殺者たちが仕向けられる。

1作目では7本の短剣は刺し方にルールがありました。
ところがこの3作目では刺客1人に1本ずつ持たせちゃうんですよね。
そういう詰めの甘さがまずダメ。

あとは話にリアリティがない。
1作目、2作目は悪魔が身近にいる感じが怖かったのに、3作目はダミアンと周囲の人物の距離感や密接さが微妙でした。
ダミアンも善人っぽさと残忍さが同居しててキャラがブレまくりだし。
 
大人になったダミアンを演じたのはサム・ニール。
「ジュラシック・パーク」などのいい人イメージが強いから、悪魔役ってのはちょっと不思議な感じがするかもしれませんね。
逆に自分の場合、初めてサム・ニールを知ったのが「オーメン」だったので、正義の味方的なサム・ニールの方が違和感があったりします。
 
最終的についにダミアンは息の根を止められるのですが、作品としての出来はイマイチ。
スケール感が乏しく、起伏やメリハリもないので終始ダレっぱなしです。
世界を震え上がらせたダミアンの最後に相応しい大団円を期待しただけに、盛り上がりに欠ける終わり方が残念でした。

 


オーメン2・ダミアン
(原題:DAMIEN OMEN 2)
1978年アメリカ映画



ティーンになったダミアンを描く2作目。
自分が悪魔である事を徐々に自覚していく様を描いていきます。
 
今作でダミアンを引き取って育てるのはウイリアム・ホールデンですよ。
名優に恵まれてますね、ダミアンは。
 
続編ではダミアンの前に立ちはだかる人間の死に方に工夫が凝らされています。
エレベーターのワイヤーが切れて体を真っ二つに切り裂いたり、カラスに目を突かれ視界を奪われて道路に飛び出しトラックにひかれたり。
個人的に一番嫌な死に方だと思ったのが、凍った池の氷が割れて落ち、流されながら氷越しに人の顔を見ながら死んでいくパターン。
酷過ぎます。。。
 
監督が代わって前作ほどの格調はありませんが、ブームに乗って量産されたオカルト映画の中でもよくできた部類の作品です。
自分が人間ではないと自覚するダミアンが痛々しいです。

 


オーメン
(原題:THE OMEN)
1976年アメリカ映画



悪魔の子ダミアンの誕生から幼少期を描いた作品。
 
死産した自分の子の代わりに、親を亡くした子供を自分の子として引き取った駐英大使ソーン夫妻。
ダミアンという名前をつけて大切に育てるが、成長につれてダミアンの周辺で不吉な事件が起こり始める。。
 
オーメン=不吉な前兆というだけあって、思わせぶりな展開が恐怖感を煽ります。
折れた避雷針に串刺しにされる神父。
ガラスで首を切断されるカメラマン。
それらを予見したかのように写真に写った影。
十字架に怯えるダミアン。
ダミアンを見て恐怖に暴れだす動物達。
また何やら呪文のようなテーマソングも怖さを倍増させています。
 
主演のグレゴリー・ペック、格好いいです。
この人が出ている事でこの作品の格調が確実に上がってますよね。
監督は「リーサルウェポン」「グーニーズ」「スーパーマン」のリチャード・ドナー。
ツボを抑えた作りは職人芸ですね。
ヒットメーカーでありながら単なる商業作品で終わらないのが素晴らしい。
 
  


エクソシスト3
(原題:THE EXORCIST 3)
1990年アメリカ映画



「エクソシスト2」の出来に怒った原作者ウイリアム・ピーター・ブラッディが、自ら制作、脚本、監督を務めた正当な続編。
1作目とも2作目とも違う雰囲気に仕上がってますが、サイコホラーっぽくてこれはこれで面白いです。
 
3作目のストーリーは、刑事が殺人事件を追っていくうちにリーガンの悪魔憑き事件に行き着く。
一連の事件は、カラス神父の魂を乗っ取った悪魔の仕業だった。
リーガンへの憑依を邪魔したカラス神父への復讐として、カラス神父の魂を借りた悪魔が殺人事件を起こし、カラス神父の良心を痛めつけていたのである。。。
 
原作者自らの手でシリーズを軌道修正すると同時に、ストーリーをしっかりと完結させたのがこの作品です。
1作目、2作目と同じ物を期待してみると「は?」となりますが、一度頭をリセットしてから見ると面白いです。


エクソシスト2
(原題:EXORCIST 2 THE HERETIC)
1977年アメリカ映画



カラス神父が身を呈して戦ったというのに、この続編では何と「実はまだリーガンの中に悪魔が居座ってまして…」という酷い展開。
カラス神父の死は無駄だったというわけですか。。。ほんと酷すぎる。。。
 
で、今回は宗教的にではなく、科学的に悪魔憑きを解明しようとする訳ですが、もう台無しです。
これがあの名作の続編とは思いたくないです。
これを見た原作者のウイリアム・ピーター・ブラッディも激怒したそうですよ。
(エクソシスト2は映画用に作られたストーリーで、ブラッディはノータッチです)

趣向を変えて科学を武器に…という意気込みは買うけど、前作にあった荘厳さが完全に消えました。
代わりに聖書に出てくるイナゴの大群など、象徴的な仕掛けも用意されてはいるのですが…
 
気になる人は是非一度見てみてください。
でも1作目と同じ物を望んじゃダメですよ~。



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プロフィール
HN:
みっちぃ
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男性
趣味:
アメ車でドライブ
自己紹介:
アメ車が3度のメシより大好物!カマロ、ダットラ、タホ、キャバリエと乗り継いで、今はマスタングに乗っています♪アメ車好きになったのは、幼い頃、映画の中で走り回る姿に憧れて。乗ると映画の主人公気分が味わえるアメ車は、映画ファンの方に超おすすめのクルマですっ!
ちなみにこのサイトは、ホームページ「BOTIE MANIA~アメ車に乗ろう!!」の映画紹介コーナーをブログ化したものです。
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