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ロンドンゾンビ紀行
(原題:COCKNEYS VS ZOMBIES)
2012年イギリス映画




またまた出ました、コメディのゾンビ物。

ロンドンのど真ん中の建設現場で発見された遺跡。
作業員が中に入るとミイラ化したゾンビが襲い掛かってきた!

テリーとアンディの兄弟は、彼らの祖父が入所する老人ホームが資金難に陥り、遠方へ移転する事に胸を痛めていた。
二人は従姉妹のケイティ、友人のミッキー、デヴィを巻き込み、老人ホーム救済のため銀行強盗を実行する。
銀行に押し入っているうちに周辺は多数の警官に囲まれてしまう。
人質を取り、覚悟を決めて正面玄関から外へと出る一行…、しかしそこでは警官たちが大勢のゾンビたちに食われている所だった。
難なく銀行を後にし、隠れ家へと戻る一行だったが、ミッキーがゾンビに噛まれて甦ってしまう。
ミッキーは戦場で頭に傷を負い、頭蓋骨の代わりに鉄板が埋め込まれていた。
銃で頭を撃っても死なないミッキーの口に、テリーが手榴弾を押し込み、木っ端微塵に吹っ飛ばした。
その混乱に乗じて人質のクライブがミッキーの銃を拾い、強盗団に銃を向けた。
しかしその背後からゾンビが襲いかかったとき、はずみで引き金を引いてしまいデヴィが撃ち殺されしまう。
クライブは生きたままゾンビに体を引き裂かれて食われてしまった。

最早安全ではなくなった隠れがを飛び出した一行は、ロンドン名物二階建てバスを奪って老人ホームへ。
ホームでは老人達が施設内に籠城してゾンビの攻撃を凌いでいるところだった。
彼らが持ち込んだ銃を手にした老人達は、強力な火力でゾンビを撃退し、無事二階建てバスでホームからの脱出に成功する。
しかし途中で二階建てバスが故障、立ち往生してしまう。
一行は近くの川にある船着場へ移動し、水上へと避難しようと考えるがそこにゾンビたちが迫る。。。

ゾンビ化した鉄板頭のミッキーに向けて銃を撃ってもカンカン弾き返すところや、歩行器のおじいちゃんが必死にゾンビから逃げるシーンなど、笑いのセンスは日本人にも分かりやすいです。
人質にされるクライブの空気の読めなさ加減も爆笑ポイントでした。
あとゾンビ化したフーリガンの暴動も面白かった。

このようにコメディとしての質も高いですが、ゾンビ映画ならではのゴア描写も健在。
CGに頼りすぎず、じっくり見せる所は特殊メイクを使って上手く表現していました。
CG全盛の今でもこういう使い分けはとても大切だと思います。

万人にお勧めできるゾンビ映画がまた一本増えました♪

 
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ザ・クレイジーズ
(原題:THE CRAZIES)
2010年アメリカ・アラブ首長国連邦合作


 
ジョージ・A・ロメロ監督の傑作パニック映画をリメイクした作品。
 
細菌兵器を積んだ軍用機が平和な田舎町の川に墜落。
飲料水から町民を汚染し、細菌に感染したものは凶暴化して他の人間に襲い掛かる。
やがて街には軍隊が派遣され、感染者を隔離しはじめた。
住人たちを助けに来たと思われた軍隊だったが、実は街全体を焼き尽くすために派遣されたのだった。
町民たちの運命は…。
 
オリジナルは感染者を見た目で判断することはできず、誰が狂人なのかが分からないというのが怖さのポイントでした。
その点、このリメイクの感染者は見た目が完全にゾンビ風なので、風貌や言動で非感染者との見分けは容易です。
「こいつは平気なのか?」という恐怖感は皆無ですが、感染者は俊敏系なのでスリルが生まれています。
またオリジナル以上にホラー色が強くなり、物語のスケール感もアップしているので、これはこれで充分に楽しめます。
 
感染者もクレイジーですが、軍人たちもクレイジーです。
人間の狂気を描いてきたロメロ監督の意思をしっかり受け継いでいる点が嬉しいです。
でも毒々しさはロメロ監督のオリジナル版の方が上なので、こちらも機会があれば見てみてください。
 

サバイバル・オブ・ザ・デッド
(原題:SURVIVAL OF THE DEAD)
アメリカ2009年度作品



ゾンビ映画の神様、ジョージ・A・ロメロ監督の2009年度作品。
前作「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」にチラッと登場した兵隊達が主人公。
直接的な続編ではありませんが、前作の後に起こったエピソードという位置付けです。
メジャースタジオでの映画製作に疲れたロメロ監督がインディペンデント系ゾンビ映画として作ったのが前作「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」。
「サバイバル・オブ・ザ・デッド」も同様のノリであり、決して大作映画ではないのでご注意を。
 
楽園を求めて辿り着いた島では2つの地元住人グループ同士が争っていた。
この地元住民のスタイルがカウボーイ風だったので、序盤からゾンビ西部劇なのかな?と思ってたところ予感的中。
片方のグループは生き返った死体は容赦なく殺す事を主張し、もう片方のグループはゾンビ化した家族や隣人と共存していく事を主張して対立・・・というこの構図は、昔から西部劇でよくあるパターンですね。
ただ西部劇という言葉からイメージするような荒野や岩山が舞台ではなく、草木が茂り、紅葉が美しい森林なので、いまいち西部劇らしい雰囲気が感じられませんでした。
ロメロ監督のゾンビ映画といえば、ゾンビの恐怖の裏に大きなテーマが隠れているのが常でした。
名作「ゾンビ」では消費社会への風刺であり、前作「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」ではインターネットメディアへの批判。
ところが今回はその裏テーマが見えてこない。
ロメロ映画としてはこれは大きなマイナスです。
「ゾンビも怖いけど、それ以上に人間って怖い!」っていう強いメッセージが欲しかったです。
 
あと今回も前作に続いてゾンビの出番が非常に少ない。
人間ばかりがクローズアップされて、最早ゾンビは添え物みたいに扱われています。
ゾンビのロメロとしてはこれじゃあダメですね。
ラストの見せ場に登場するゾンビの数もちょっと少ないし、ゾンビ好きとしてはちょっと不完全燃焼です。
また、前作「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」でもチープなCGでのゴアシーンがありましたが、今回はさらに酷い。
前作以上にゴアシーンをしっかり見せちゃってるから余計に嘘くさいCGが目立っていました。
オープニングの頭部破壊に始まり、消火器、照明弾を使ったシーンも酷かった。
リアルに見せられないならチラ見せ程度にしておけばいいのになあ。
 
でもなぜか後半の方は特殊メイクを使った昔ながらのゴアシーンが多くて楽しかった。
お約束のゾンビによる人体解体シーンなんて、脊椎まで作り込んであってなかなかクオリティ高かったです。
特殊メイクのアドバイザーとしてグレッグ・ニコテロが参加してるんだから、もっと特殊メイクを使って欲しかったなあ。
 
ところで、ロメロ監督、近年ブームの走るゾンビについては「好ましくない」と言っておきながら、自分もゾンビに変わった事をやらせたくて仕方ない模様。
今作ではゾンビが乗馬したり、その馬を食っちゃったり、車のギヤを切り替えて前進→後退と運転したり。
あと「ランド・オブ・ザ・デッド」に続いてまたもや水中を歩かせてます(でもこれって亜流の「サンゲリア」からの拝借では…)。
「死霊のえじき」の賢いゾンビ、バブちゃんが好評だったからなのか、最近は道具を使わせたりとか余計な事をさせ過ぎな気がします。
せいぜい「生前の習慣が行動に表れる」という自ら決めたルールの範囲でレベルで活躍させて欲しいなあ。
ゾンビみんなが色んな事ができるようになっちゃうと、特別な存在であるバブちゃんのキャラが薄まっちゃうしね。
新しいことを追求するにしても、過去の自分の作品は大事にして欲しいですね。
 
と、大好きなロメロ監督の事を辛く書いちゃいましたが、ホント、大好きなんですよ。
ゾンビ3部作、クリープショー、ザ・クレイジーズ、マーティン、モンキーシャイン、どれも大好き。
さらにはナイトライダーズなんていうホラー以外の作品も好きです。
だから常に期待しすぎちゃう自分をお許し下さい、ロメロ先生。。。
 
 


バイオインフェルノ
(原題:WARNING SIGN)
アメリカ1986年度作品



農作物の研究を行う化学工場の中で細菌感染が発生。
工場が閉鎖されてしまう。何とこの工場の中では秘密裏に細菌兵器の開発も行われていた。
この細菌に感染すると、理性を失ってゾンビのように人間に襲いかかります。
そして、密閉された工場の中で、感染者と非感染者が戦う事になります。
 
工場内で奮闘するのは妊娠中の警備員キャスリーン・クインラン(トワイライト・ゾーン、ヒルズ・ハブ・アイズ)。
外部から連絡を取りながら助けようとするのがサム・ウォーターストン(カプリコン・1)。
政府の悪い役人がヤフェット・コットー(007死ぬのは奴らだ)、工場内で感染して暴れる一人がG.W.ベイリー(ポリスアカデミーの鬼教官)。
なかなか豪華です。
 
閉鎖空間の中を逃げ回りながら、外部と連携して解決法を模索していく過程が面白いです。
B級ではありますが個人的には結構好きな作品です。
監督/脚本のハル・バーウッドはスピルバーグ監督の「続・激突!カージャック」やマーク・ハミル主演「コルベット・サマー」の脚本を書いた人でもあります。



死体と遊ぶな子どもたち
(原題:CHILDREN SHOULDN'T PLAY WITH DEAD THINGS)
アメリカ1972年度作品



たまたま中古ビデオショップで見つけ、味のあるジャケットのイラストに惹かれて購入したもの。
元のフィルムのせいか、中古ビデオのせいかは分かりませんが酷い画質でした。
製作年代は1972年と古く、映像的にもそれなりの古めかしいものでしたが、この当時の低予算ホラー映画のわりに特殊メイクは頑張っていて、ゾンビの造形はなかなかのもでした。
 
ヒッピー集団が墓場で死体を掘り起こし、パーティ会場に連れてきてふざけているうちに怒った死体が蘇って人間たち襲い始めます。
いかにもB級ホラーらしくていい感じなんですが、死体が怒り出すまでの展開がちょっとダラダラと長い。
でもこの作品ならではの味があって、個人的には嫌いじゃないんですよね。
ちなみに監督は、後にスタローンとドリー・パートンの「クラブ・ラインストーン」のほか、「ポーキーズ」などを監督して有名になるボブ・クラークです。
 
B級以下の低予算映画ではあるんですが、こんな作品を土曜の深夜なんかに酔っ払いながら見たりすると、意外と幸せな気分が味わえるんですよね。
この作品がDVDで発売されたら即買いなんだけどなあ(でも画質酷かったからリマスター作業が大変そう…)。



悪魔の墓場
(原題:LET SLEEPING CORPSES LIE)
1974年イタリア・スペイン合作映画

 
まず最初に、語り尽くされた部分ですが、この作品の基本情報を書いておきます。
 
【1.ジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の亜流作品である】
【2.日本では「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」が劇場公開されず、「ゾンビ」より先にこの「悪魔の墓場」が劇場公開されたため、一時は近代ゾンビの元祖と勘違いされていた】
【3.日本公開時はウォーホールの「悪魔のはらわた」、トビー・フーパーの「悪魔のいけにえ」と共に悪魔三部作として宣伝された(もちろん3作とも無関係な作品】
【4.後半に登場する頭部包帯&腹部縫合痕のゾンビがいい味出してる】
 
以上が基本情報。
 
イタリア・スペイン合作という事で、最初はルチオ・フルチ系のスプラッターをイメージしていました。
舞台は南国?ニューヨーク?と思ってたら予想に反してイギリス。
ロンドンタクシーや二階建てバスが走る都市部から始まり、スタイリッシュな映像と音楽に乗せて舞台は田園風景が広がる郊外へ移動。
古城のような建物や古めかしい街並みからはイギリス製ゴシックホラーのような重厚なイメージが漂います。
 
お話は、その田園の中の一軒の農場が、新型の害虫駆除マシーンを稼動させた事により、周辺の遺体を甦らせてしまった事から始まる騒動を描いています。
世界規模の惨事となるロメロゾンビとは違い、主人公の周辺のみに起こった死人蘇生事件という点がまた往年の怪奇映画的な雰囲気を高めているように思えます。
しかしゴシックホラーと明らかに違うのは、やはりマカロニゾンビ映画の流れを汲む残酷描写。
後の「ゾンビ」などと比べれば若干大人しい描写に見えるかもしれませんが、ネタ元の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」と比べたら遥かにきわどいグロ描写が満載。
内臓を引きずり出し、それを貪り食うゾンビの姿は、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」よりも「ゾンビ」に近いです。
またイタリアらしいのは、そのえげつなさ。
女性のブラウスを引き裂き、露わになった乳房を握り潰して引き千切る。。。
何でそこまでやるかな…と若干引かせるのがイタリアゾンビの真骨頂ですね。
 
「ゾンビ」ほどのアクションシーンは無いが「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」よりはリズミカル。
イタリアの血が入っているのにイタリアンホラーであることを忘れる(グロシーンで思い出すけど)。
亜流作品でありながら独自性もある。正直、予想外に楽しめると思います。
 
しかし「悪魔のはらわた」も「悪魔のいけにえ」もひどい邦題ですが、「悪魔の墓場」って。。。
墓地なんて一瞬しか出てこないし。
おまけに無関係の作品に似たタイトルを冠してシリーズ化してしまうとは。
日本の配給会社の逞しい商魂にはいつも度肝を抜かれますねえ。

自分が初めてこの作品を見たのはもう大昔、にっかつビデオのVHSでした。
透明のプラケースに入ったパッケージが懐かしいなあ。


ゾンバイオ 死霊のしたたり
(原題:RE ANIMATOR)
アメリカ1985年度作品
 

 
80年代のホラー映画ブームを牽引したエンパイアピクチャーズ一番の傑作です。
原作はH・P・ラブクラフトの「死体蘇生人ハーバート・ウエスト」。 
この作品が製作された1985年当時、その残酷描写とブラックユーモアが大きな話題を呼びました。
日本での劇場公開が決まる前から様々な雑誌で「リ・アニメーター」という原題で紹介されるほど。
しかしなかなか日本公開が決まらず多くのホラーファンをヤキモキさせました。
日本で見る事はできないのか…と諦めかけた1987年、製作から2年も経ってようやく日本公開が決定。
おかしな邦題に呆れましたが、念願叶って見れるという事で公開と同時に劇場へ駆け込みました。
 
死体を生き返らす薬を発明した天才医学生ハーバート・ウエストが主人公。
死体は生き返らせたところで言う事を聞くわけも無く、医大の中で大暴れ。
生き返った死体は学長を殺してしまうが、ハーバート・ウエストは死んだばかりの学長の遺体にも薬を投与。
生き返った学長は研究室に監禁されてしまう。
その様子を見ていた教授はハーバート・ウエストの研究を横取りしようと企む。
しかしハーバート・ウエストは教授の首をスコップで切断して殺害。
首と体別々に薬を投与すると何とそれぞれが別々に生き返ってしまう。
この教授ゾンビが曲者で、ここから色々なトラブルが連鎖的に起こって修羅場となっていきます。
 
この作品のハチャメチャなパワーはすごいです。
制作陣の悪乗りも激しく、サム・ライミの「死霊のはらわた」と良い勝負。
内臓もぐっちゃぐっちゃ飛び出すしグロ描写もたっぷり。
ブラックユーモアもたっぷりで笑いながら見れます。
 
B級映画ですがメジャースタジオのA級作品には絶対マネ出来ない強烈な作品。
ホラーファンなら是非一度挑戦してみてください。

【2013年4月追記】
Blu-rayが発売にされました!
HDリマスターとしてはゴミがやや多いのが気になりましたが、Blu-rayソフトの情報量によって高品質な映像が楽しめます。
 
 

28週後…
(原題:28 Weeks Later)
2007年イギリス映画



生き残った人々は軍に制圧されたロンドンの一角に安全地帯を築き、軍の管理下で下の生活を取り戻そうとしている。
しかしその中に感染者が紛れ込み、内部がパニックに陥ると、軍は収容された健全な人間も含めて全て殲滅しようとする。
そんな軍に反旗を翻した兵隊と共に脱出した一部の収容者たちは安全地帯から逃げ出し、感染者が潜む廃墟のロンドン市内を彷徨う。。。
 
前作も面白かったですが、この2作目ではさらにパワーアップ。
猛烈なスピード感で押し切ってます。
冒頭からゾンビ(風の感染者)たちはロバート・カーライルを追いかけて猛ダッシュ!こわすぎる…。
 
流血量や飛び散る肉片の量も前作から大幅増量で派手になってます。
ヘリコプターのローターでゾンビ(風の感染者)たちを切り刻んだのには思わず笑ってしまいました~。

映像も大幅にスケールアップしており、ロンドン市外の爆破シーンなども見所です。
凄まじいパワーとスピード感は、今回は製作総指揮に回ったとはいえ、やはりダニー・ボイルの息がかかってるだけのことはありますね~。

  

28日後…
(原題:28 Days Later)
2002年イギリス映画



研究所で飼育されていたチンパンジーが動物愛護団体により持ち出され、外に放されてしまう。
しかしそのチンパンジーはレイジウイルスと呼ばれる細菌に感染していた…。
それから28日後、ロンドンの病院で一人、バイク事故による長い昏睡から目覚めた男。
しかし病院内に人の気配は無い。
病院から外へ出ると街中にはゴミが散乱しておりゴーストタウンのようになっている。
ふと見つけた教会に入ると、凶暴化した人間が襲い掛かってきた。。。
 
レイジウイルスに感染した人間は凶暴化して健常者に襲い掛かるのですが、その姿はまるでゾンビのよう。
おまけに足が速い。
「バタリアン」のゾンビも走ってましたが、足の速さで言ったらレイジウイルス感染者達の勝ち。
怖すぎます。。。
 
個人的にヨーロッパ映画特有のゆったりした感じが苦手なんですが、イギリス映画でありながらこの「28日後…」にはそんな印象は皆無。
さすが「トレインスポッティング」「スラムドッグ・ミリオネア」のダニーボイル監督。
最初からグイグイ引き込まれてしまいました。
 
とはいえ、やはりアメリカ映画にはない湿っぽさがあり、それが独特の重苦しさと終末感を生み出しています。
 
  

悪魔の毒々パーティ
(原題:DANCE OF THE DEAD)
2008年アメリカ映画

 
タイトルを見ると古のトロマ映画のようですが全く関係ありません。
「悪魔の毒々モンスター」のような下品でテキトーな悪ふざけ映画ではなく、ちゃんと作られた青春ゾンビコメディ。
原子力発電所がある街を舞台にゾンビと戦う高校生達を描いています。
無名スタッフ&キャストで作られた低予算作品ながら、細部まで作りこまれていて充分楽しめます。
個人的には初期の「バタリアン」シリーズに似た雰囲気を感じました。
 
卒業パーティの夜、墓場でふざけていた地元の高校生が甦ったゾンビに襲われる。
無我夢中で墓地から逃げ出すが、街はあっという間にゾンビたちが占拠。
街を修羅場に変えたゾンビ軍団はプロム会場にもなだれ込み、高校生や教師をゾンビに変えてしまう。
生き残った高校生達は仲間を救出するため、プロム会場へと乗り込んで行く。
 
この作品のポイントは学園コメディの中にゾンビを放り込んだところ。
導入部分は80~90年代風のゆる~い青春もの。
そんな青春コメディの出演者達が、突如墓場から現れたゾンビの首を飛ばし始める…って所が笑いのツボですね。
ちなみにゾンビのタイプは俊足型とノロノロ型の2タイプが出てきます。
この辺のテキトーな感じはいかにもB級作品っぽいですね。
 
あと原題の通り、この映画のゾンビたちは音楽を聞かせると動きを止めてユラユラするという性質があるんです。
銃火器の無い高校生達はバンドグループの不良と協力し合い、刃物や鈍器で戦うというのも独創的ですね。
ゾンビのメイクは低予算にしては頑張っている方です。
グチャグチャなグロシーンは控え目ですが、青春コメディ要素がボヤケてしまいそうですからこの作品はこれでOKでしょう。
また墓場からボコボコと飛び出すゾンビの登場シーンはなかなか格好いいですよ!
 
お察しの通り、死体が甦った原因は原発が垂れ流す汚染物質が原因なんですが、惜しむらくはそこをサラッと流しちゃってる点でしょうか。
原発との関連が劇中でしっかり説明されていたらもっとストーリーに深みが出たかもしれませんね。
でもB級未公開作品としては充分満足の1本です。
「悪魔の毒々パーティ」や「ワイルド・オブ・ザ・デッド」のような拾い物に時々巡り会えるからこそB級ホラーはやめられません!
 


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自己紹介:
アメ車が3度のメシより大好物!カマロ、ダットラ、タホ、キャバリエと乗り継いで、今はマスタングに乗っています♪アメ車好きになったのは、幼い頃、映画の中で走り回る姿に憧れて。乗ると映画の主人公気分が味わえるアメ車は、映画ファンの方に超おすすめのクルマですっ!
ちなみにこのサイトは、ホームページ「BOTIE MANIA~アメ車に乗ろう!!」の映画紹介コーナーをブログ化したものです。
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