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裸のランチ
(原題:NAKED LUNCH)
1991年カナダ・イギリス合作


 
現実と幻想が入り混じったクローネンバーグ監督のイマジネーションが炸裂した作品。
もともと原作者のバロウズの時点で逝っちゃってるから、それを理解せずに理屈で片付けようとしてもなかなか整理が付かない作品です。
ストーリーは・・・と書いたところでこの作品については余り意味がないと思うので、あえて書きません。
唐突に現れる奇妙なクリーチャーたちと、独特の世界を是非映像で楽しんでください。
 
 
 
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ザ・フライ
(原題:THE FLY)
1986年アメリカ映画


 
「蝿男の恐怖」をクローネンバーグ監督がリメイクして話題になりました。
これも「デッドゾーン」に続いて悲しいお話でしたね。
でも「デッドゾーン」と違うのは悪趣味具合でしょうか。
もともとが蝿と人間が融合してしまうというゲテモノストーリーですもんね。
 
カプセル状のポッドと呼ばれる機械の間で物質を転送する研究をする科学者ブランドル。
物の転送に成功した彼は、自ら実験台となってポッドに入り、人間の転送を試みる。
転送は成功したかに見えたが、ポッドの中にはブランドルと共に1匹の蝿が潜り込んでいた。
遺伝子レベルで蝿と融合してしまったブランドルは、徐々に体が崩れ、人間と蝿が融合した新しい生物へと変身していく。
爪がはがれ、歯は抜け落ち、耳が取れ、醜い姿へと変わっていくブランドル。
姿と共に人間性も崩壊して行き、徐々に暴力的な性格へと変わっていく。
体の変化を心配する恋人に対し、「俺に構うな、殺すぞ。」と理性を失いつつある自分から遠ざけようと追い払う姿が哀れ。
しかし最後は理性を完全に失い、恋人に襲い掛かるも、ポッドの操作ミスによって深手を負ってしまう。
そして自らショットガンを自分の頭に当て、恋人に引き金を引くように哀願するのだった。。。
 
ジェフ・ゴールドブラムの蝿演技が素晴らしかったです。
気持ち悪かったし怖かった。
恋人役のジーナ・デイビスは、変わり行くブランドルと、身ごもったブランドルの子供の体を案じて苦悩しまくり。
この二人はとてもいいキャスティングだったと思います。
 
個人的に惜しいと思うのが、特殊メイクを担当したクリス・ウェイラス。
完全に化け物と化した最終形体のブランドルバエのデザインがイマイチだと思うんです。
作り物っぽさ全開で、生き物らしさが希薄なんですよね。
でもね、クリス・ウェイラスはこの作品でアカデミー賞もらってるんですよ。う~ん、複雑。

ちなみに続編「ザ・フライ2」はこのクリス・ウェイラスが監督を務めましたが、大方の予想通りずっこけました。。。

 
 


 デッドゾーン
(原題:THE DEAD ZONE)
1983年カナダ映画


 
クローネンバーグ監督作品で一番地味ながら、個人的に一番好きな映画です。
過去に見た全ての映画の中でもベスト10に入る名作です。
原作はスティーブン・キングですが、クローネンバーグは原作の雰囲気を壊さずに映画用にうまく脚色してると思います。
 
交通事故で長い昏睡に陥った高校教師ジョニー。
数年後、奇跡的に意識を取り戻したものの、婚約者は別の男と家庭を築いており、また教職も失ってしまう。
ある日、看護婦の腕を握ると、燃えさかる家の中で泣き叫ぶ少女の姿を透視する。
看護婦は飛んで家に帰ると焼け落ちた家の前で娘と再会する。
触れた相手の過去や未来を透視する能力を得たジョニーは、警察に協力して未解決事件の捜査に協力する。
しかしその力は徐々にジョニーの体を蝕んでいく。
そんな時、偶然握手を交わした州知事候補スティルソンの未来を見たジョニーは愕然とする。
大統領まで上り詰めたスティルソンが、核ミサイルのスイッチを押す姿を見てしまったのだ。。。
 
大好きな作品なので長々とストーリーを書いてしまいました。
優しく、寂しく、悲しく、残酷で美しい。そんな作品です。
またジョニー役のクリストファー・ウォーケンが素晴らしいんです。
他の俳優だったらこれほどの名作にはなり得なかったかも。
未見の方は絶対に見たほうがいいですよ!


 

ビデオドローム(原題:VIDEODROME)1982年カナダ映画
 

クローネンバーグの変態っぽさがが強く表れ始めたのがこの辺りから。
現実と幻覚が入り混じって見ている方が混乱します。
 
過激な暴力映像を流す海賊放送をキャッチしたケーブルテレビ会社の社長マックスは、自社番組で放送するためにその放送の出所を探し始める。
しかしその頃から奇妙な幻覚に襲われ始めると同時に、巨大な陰謀に巻き込まれていく。
 
本当に映像が病んでてですね、「このおっさん(クローネンバーグ)は大丈夫かいな?」と監督のことが心配になります。
悶えるテレビを鞭で打ったりとか普通の発想じゃないです。
しまいにはお腹に裂け目ができて、そこに殺人をプログラムしたビデオテープを挿入するとコントロールされちゃうんです。
特殊メイクは「狼男アメリカン」のリック・ベイカー。
裂けたおなか、銃と一体化していく手、脳みそを飛び出させながら苦悶の表情で死んでいく悪人など、見所は多いです。
 
結局、海賊放送を見せることで視聴者に脳腫瘍を作り出しコントロールしてしまう組織の陰謀が明らかになるんですが、「ビデオドローム」を見てる自分の頭が心配になってきます。
クローネンバーグ監督、映像に変な仕掛けしてないだろうね。。。
 

 
 


スキャナーズ
(原題:SCANNERS)
1981年カナダ映画


 
デビッド・クローネンバーグ監督が超能力戦士の戦いを描いたホラー。
新薬の実験に参加した親から生まれた兄弟は、薬の影響で強力な超能力を持っていた。
その力を利用して世界征服を企む兄に、それを阻止すべく立ち向かう弟。
二人は対決する事になるのですが、特殊メイクアーティスト、ディック・スミスが担当した超能力による人体破壊シーンが凄すぎます。
血管が浮き上がり、眼球が破裂し、体は燃え上がる。
また頭の破裂シーンも一見の価値ありです。
“特殊な能力を持って生まれたがために悲劇に巻き込まれる”パターンも、クローネンバーグが好んで使う設定ですね。
 
【2013年4月追記】
スキャナーズ1作目~3作目が2013年5月、Blu-rayで再発売!

  
 


ラビッド
(原題:RABID)
1977年カナダ映画




カナダの鬼才ホラー映画監督デビッド・クローネンバーグ初期の作品。
バイク事故で負った傷に皮膚の移植手術を受けた女性が、その手術の影響で脇の下に血を吸う突起物が生え、抱きついた人間の血を吸ってしまう。
血を吸われた人間は凶暴化し、別の人間を襲う。
 
体が変異してしまうテーマはその後クローネンバーグが度々扱いますね。
後の鬼才も、さすがに駆け出しの頃はまだ普通のホラー映画っぽく撮っていますが、それでも独特の陰湿さが毒々しさは既に健在です。
口から泡を吹きながら襲いかかる感染者の姿は夢に見そうな恐ろしさです。
 
【2013年4月追記】
DVDが再発売されました!

 



デモンズ
(原題:DEMONS)
イタリア1985年度作品


イタリアの往年の名ホラー監督、マリオ・バーバの息子であるランベルト・バーバが監督した作品。
制作はイタリアアン・ホラーの大御所ダリオ・アルジェントながら、B級っぽさ全開のスプラッターです。
 
ホラー映画を上映する閉鎖された映画館の中で、映画と同時進行するように、観客が次々と化け物と化していく。
ロメロゾンビとは違い、呪いが伝染していくという感じです。
このモンスターのメイクがかなり不気味で、顔中に血管を浮き上がらせ、光る目、長いツメと牙がいい味を出しています。
特殊メイクは「フェノミナ」でもアルジェントと組んだセルジオ・スティバレッティ。
大掛かりなダミーなどを積極的に用いて、派手なスプラッターシーンを作り出しています。

イタリアンホラーらしい緩さ、卑猥さに、アルジェントばりの原色の照明効果が加わり、何とも毒々しいイメージ。
異色のゾンビ映画です。

【2013年4月追記】
Blu-rayが発売にされました!
Blu-rayソフトの情報量によって高品質な映像が楽しめます。

  




バタリアン2
(原題:RETURN OF THE LIVING DEAD 2 )
アメリカ1988
年 度作品



ダン・オバノンの手を離れ、完全にテンションダウンした続編。
 
今回もやはりゾンビが収められたタンクが発端で、軍用車で輸送中に橋の下に落下。
見つけた悪ガキがいたずらしてたらガスが漏れ出して街中ゾンビだらけになってしまいます。
物語の中心は少年とその姉と彼氏。
最後はゾンビを変電所に集めて全員感電させて一件落着。…ってゾンビ映画としてどうなの?
前作では何しても死ななかったのに、電気が弱点だったんだ!?
 
あと、なぜか前作でゾンビ化したはずのジェームズ・カレンとトム・マシューズが墓荒らしとして再登場しますが、特に盛り上がりもなく終了。
ファンサービスかもしれないけど、まあ扱い方が中途半端で何させたかったのかよくわかりませんでした。
 
主人公が子供なのもキッズムービーっぽくて大人が乗り切れない一因。
内容がソフトになってるし、中高生あたりを狙ったお子様ホラーに方向転換したのかなあ。
ユーモアにはキレも毒も無く、作品全体のスケール感も大幅にダウン。
特殊メイクはゴアシーンこそ控えめですが、上半身と下半身が真っ二つになるゾンビとか、マイケル・ジャクソン風ゾンビとか、所々に見所もあったのに活かされていなくて惜しいです。
 
ただサントラはロック系アーティストが名を連ねるホラー映画にしては豪華な内容。
ロバート・パーマー、アンスラックス、ジュリアン・コープ、レザーウルフなど。ラモントが歌ったテーマソング「Flesh to flesh」もなかなか格好いいです。




バタリアン
(原題:RETURN OF THE LIVING DEAD)
アメリカ1985
年度作品

ジョージ・A・ロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」の続編として作られた作品。
といってもジョージ・ A・ロメロは参加しておらず、監督・脚本は「エイリアン」の脚本家だったダン・オバノンが「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」への敬意をたっぷり込めて制作したホラーコメディとなっています。
 
医療研究用の死体などを扱う会社の地下室に保管された古びたタンク。
この中には「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」の基となったある事件で捕らえられたゾンビが収められていた。。。
 
今じゃ「ドーン・オブ・ザ・デッド」以降、走るゾンビが当たり前となりましたが、最初に走らせたのは「バタリアン」だったと思います。
それまではノソノソ歩くのが当たり前だったのが、全力疾走で追いかけてくる姿に大爆笑しましたね。
走る以外にもゾンビの常識を覆したのが、脳を破壊しても死なない事。
バラバ ラにしてもパーツごとで生きる続けるほどの生命力で、もはや人間に勝ち目はありません。
さらには焼却すると天に昇った煙が雨となって地上に降り注ぎ、墓地に埋まった死体を生き返らせてしまうという性質の悪さ。
数あるゾンビものの中でもバタリアンは最強かもしれませんね。
 
ブラックユーモアのセンスもよく、ゾンビになった自分を悲観して自ら焼却炉に身を投じるシーンは語り草ですね。
あと、隣の葬儀屋のおっさんのキャラもツボです。
 
日本公開時は、各ゾンビのキャラクターにオバンバ、タールマン、ハーゲンタフといった愛称がつけられていて日本でも話題になりました。
そんな話題性もあり、私の同世代は初めて見に行ったホラー映画がこの「バタリアン」という人も多かったです。


 


ゾンゲリア
(原題:DEAD & BURIED)
アメリカ1980年度作品


 「ゾンビ」と「サンゲリア」を合わせたようなタイトルからグチョグチョゾンビ映画を想像しますが、実はゴシックホラーのような雰囲気さえ漂う異質なゾンビ映画です。

港町で起こった殺人事件を調査していく保安官。
それを横目に次々と凄惨な殺人が行われていきます。。。と書くとゾンビ映画というよりサスペンス映画のようですが、これがなかなかよく出来たお話で非常に完成度が高い作品です。
誰がゾンビなのか分からないスリル、唐突に殺される驚き、スタン・ウィンストンが手がけた凄絶な特殊メイク、そして予想を何度も裏切るラストのどんでん返し・・・。
そう、ゾンビと言ってもジョージ・A・ロメロのように一目見てゾンビだと分かる風貌ではなく、人として普通に暮らしているゾンビなのでたちが悪い。
伝染もしないし、人を食べもしないけど、知能があるから恐いですよね。

ちなみに 殺人方法は残酷です。
生きたままガソリンをかけられて焼かれたり、病院のベッドで身動きできない患者の目に注射器を刺したり、鼻に入れたチューブから硫酸を流し込んで顔を内側から溶かしたり・・・。
ロメロゾンビとは違うけど、恐いホラー映画を見たい方にはお勧めします。
 
 



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アメ車が3度のメシより大好物!カマロ、ダットラ、タホ、キャバリエと乗り継いで、今はマスタングに乗っています♪アメ車好きになったのは、幼い頃、映画の中で走り回る姿に憧れて。乗ると映画の主人公気分が味わえるアメ車は、映画ファンの方に超おすすめのクルマですっ!
ちなみにこのサイトは、ホームページ「BOTIE MANIA~アメ車に乗ろう!!」の映画紹介コーナーをブログ化したものです。
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